不在の哲学 (ちくま学芸文庫 ナ 8-3)
不在の哲学 (ちくま学芸文庫 ナ 8-3) / 感想・レビュー
テツ
現在から振り返り過去を想起すること。措定的な過去と非措定的な過去。今この瞬間には存在していない過去を捏造し「私」の過去を想起できるということこそが私を私たらしめる。「私」がその他大勢の他者と明確に異なる一点は、無意識に行った過去の行為(睡眠やら酩酊やら)を「眠っていた」「酔っていた」などと自己帰属させながら全てを引き受けられるということ。僕には時間論も存在論もぼんやりとしか理解出来ないけれど面白い。今ここにいる僕には過去の残滓を思い出せる存在としての意味しかないのかな。
2019/10/05
Ex libris 毒餃子
カント哲学によった「不在」に関する論考。パースペクティブを基礎として「不在」という存在を措定しつつ、それを存在論や時間論にもっていく。超越論的な手法をとるのでフッサールも俎上に上がる。ちなみに、時間論では大森荘蔵も批判対象になる。系統的に書かれてないが、知的好奇心をくすぐられる良質な存在論・時間論の本。
2016/08/10
秋さんと愉快なギターたち
久々のなかよし先生の本。わかったようなわかった気になっているだけのような状態で読み終える。他の本も読めば、もう少し綺麗な道筋がみえるかも。カント勉強してからリトライしたい。カント、カントかあ。むむ。
2016/09/14
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