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ちくま文学の森 12

ちくま文学の森 12

ちくま文学の森 12

作家
安野光雅
出版社
筑摩書房
発売日
1989-01-01
ISBN
9784480101129
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ちくま文学の森 12 / 感想・レビュー

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KAZOO

この本は「動物たちの物語」と銘打ってはいるものの、昆虫類の話も半分近く収められています。以前い読んだことのある尾崎一雄「虫のいろいろ」、ファーブル「蝉」(昆虫記から)などは懐かしさを覚えました。井伏鱒二の「山椒魚」が入っていないのは版権の関係からなのでしょうか?代わりに野尻抱影の「悲しい山椒ノ魚」が収められていて話も楽しく笑ってしまいました。岡本綺堂の「蛇精」、夢野久作の「髪切虫」は楽しめました。

2023/06/06

メタボン

☆☆☆ 正直このシリーズの中では退屈なものが一番多かった。その中でも良かったものは、病的なまでに繊細な文章の梶井基次郎「冬の蠅」、骨董品のようで端整な趣きの夏目漱石「文鳥」、その生態が強烈で面白いハドソン「スカンク」、蛇との壮絶な格闘がすごい岡本綺堂「蛇精」、夢の中でもありシュールな風景の内田百閒「豹/鯉」、雁を通じて蘇武と李稜の逸話が語られる中勘助「雁の話」、寓話としてとても読ませる佳品のマルセル・エーメ「ウシ」とペロー「長靴をはいた猫」。

2017/07/04

訪問者

ヘミングウェイ「大きな二つの心臓の川」が大自然の中でキャンプをしながらのマス釣りの話で、ワクワクしながら読んだ。夏目漱石「文鳥」、岡本綺堂「蛇精」も面白い。しかし宮沢賢治「やまなし」のかぷかぷ笑うクラムボンとは何なのだろう。

2023/06/27

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