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明治の文学 第12巻 幸田露伴

明治の文学 第12巻 幸田露伴

明治の文学 第12巻 幸田露伴

作家
幸田露伴
坪内祐三
福田和也
出版社
筑摩書房
発売日
2000-12-01
ISBN
9784480101525
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明治の文学 第12巻 幸田露伴 / 感想・レビュー

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がんぞ

巻頭の『いさなとり』は処女長編であり執筆は日清戦争以前。上下巻百回。漁村の孤児が十四歳で伊勢参りに出奔し運命の変転で西下して長崎で捕鯨に従事し四十歳で恩人の親方の死を機に帰郷する。明治小説は世間知のエンサイクロペディアの面があり、捕鯨の様子を活写した場面も迫力がある。クライマックスは姦夫姦婦義母を斬殺し吾子も姦夫に似ているように思われ殺してしまおうかと手を掛けるとき笑いかけられゾッとする場面。解説の福田和也は「積極的に運命を切り開いていく、日本文学に例を見ないタイプの主人公」と言う。ほか都市計画論など併載

2011/07/09

あきづき たくみ

編集デザイン・装丁ともに美しく、ルビが多いので読みやすい。下部に注釈(図版も有)があり、内容が頭に入りやすい。「いさなとり」がおすすめ。

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