明治の文学 第17巻 樋口一葉
明治の文学 第17巻 樋口一葉 / 感想・レビュー
たつや
五千円札の肖像になった女性の偉人。「大つごもり」「たけくらべ」「にごりえ」が読みたくて、借りましたが、この本は下段にイラスト付きの解説が付くので、とても読みやすく、樋口一葉の世界に浸れました。明治の文学もいいものですね。幸せな気分になれる読後です。また時間をおいて読みたい。
2016/12/05
かふ
現代語訳はないですが絵入りの解説が樋口一葉の時代の髪型用具などを丁寧に説明してあるので理解が深まります。あと日記と解説もいい。一葉が文学を志したのは7歳で義侠本を読んだからです。それと外国文学には興味がなく、もっぱら古典や江戸戯作もの(井原西鶴など)を読んでいたようです。「奇蹟の14ヶ月」は、吉原に駄菓子屋を始めたので、そこで『たけくらべ』の情景やら実際に車から降りて買い物に来てくれる遊郭の女たちと交流を持ったのです。理想の文学は、稼ぐことの文学ではなく変革する文学を求めた。
2022/01/04
感想・レビューをもっと見る