明治の文学 第23巻 田山花袋
明治の文学 第23巻 田山花袋 / 感想・レビュー
愁
「縁」が収録されているのが嬉しい。「蒲団」「時は過ぎ行く」「東京の三十年」etc.他の花袋作品と並べて読むと、さらに細部までわかってきて、なんとも言えない感慨がある。一人の作家を知る為にはほんと、その作家の大部分の作品を読まないとダメなんだろな〜。
2019/09/24
ハルマル
「蒲団」妻帯持ちの作家が、片恋の女弟子を若者に奪われ、2人を保護し体裁を保つが…。男の情けない姿だけど、気になって読まされる。
2019/09/03
hikarunoir
己を取り巻くネタを逃さず超アレンジ/戯画化/圧巻の植物描写でずらしつつ詳細に/視点を変え余さずリサイクル、見習うべき貪欲さ。
2017/04/28
rbyawa
h041、この一時代前までの本がなかなか読み進まないでいるものの、本の解説などでも出て来た島崎藤村や国木田独歩と同じく、やっぱりあっさり読めるな。それと、『蒲団』に関してはセンセーショナルな内容とさんざん揶揄されていたものの、内容を読んで拍子抜け。まあ、若い女弟子の残した布団の匂いを嗅ぐのはどうかなとは思うものの、そこにそんなに過剰反応されてもなぁ? そしてその後の周囲との関係もさして別に悪化してないというか、奥さんとの関係、明らかに良好になってるよね? どこまで実話かは論が別れるんでしょうが、まあうん。
2017/07/05
蕃茄(バンカ)
『蒲団』も『縁』もたいして水準の差はないけど短い分まだ前者のほうが救いがある感じ。単純な面白さなら『少女病』が一番。 『縁』の清の旅パートはただただ地名が羅列されるだけで読んでいて苦痛。『ドグラ・マグラ』のチャカポコ節より苦痛。 「私があの女を愛したのが悪いのか」とか「新しい世代」とか「平行線」とか色々悩むのはロシア文学っぽい事をやりたいのかもしれないけど全然スケール感がなくてつまんない。
2017/06/25
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