ちくま日本文学全集 9 金子光晴
ちくま日本文学全集 9 金子光晴 / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
女性と関わったことが影響を与えている奔放で繊細な詩や旅や幼年期や青春時代の思い出を綴ったエッセイが興味深かったです。読んでいる中で母が金子光晴氏の詩のファンという事実が分かり、驚きました(笑)
2010/04/04
unknown
「恋人よ。たうとう僕は あなたのうんこになりました。」「恋人よ。あなたは、もはや うんことなった僕に気づくよしなく ぎい、ぱたんと出て行ってしまった。」(「もう一篇の詩」) <わたしはあなたのうんこになりたい>という言葉は、使うシチュエーション次第では最高の殺し文句であり、そして殺され文句だと思う。あまりにもユーモラスなのに、あまりにも悲しく虚しい。だからこそ この詩には狂おしいほどに愛着を覚えてしまうなあ。
2012/04/10
かず
詩よりもむしろ自伝の方が面白かった。でも最後に載っている詩は良かった。波乱万丈な人生が羨ましい。
2011/04/10
バジルの葉っぱ
人間が生きていく中で、普通なら目をそらしたり隠したりしておくものを、全部出して目の前につきつけられるような感じがした。でも、こんなに放蕩無頼を尽くした人生を送ってきた金子光晴氏も、孫の若葉ちゃんを前にすると、普通のおじいちゃんになってしまうところに、とても驚いた(「若葉のうた」からの抜粋を読んで)。孫とはそんなに特別な存在なのですね…。
2010/08/25
けいなかを
いい かっこいい やさしい
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