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ちくま日本文学全集 16 福永武彦

ちくま日本文学全集 16 福永武彦

ちくま日本文学全集 16 福永武彦

作家
福永武彦
出版社
筑摩書房
発売日
1991-09-01
ISBN
9784480102164
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ちくま日本文学全集 16 福永武彦 / 感想・レビュー

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KAZOO

むかしから福永作品はほとんど読んできているのですが、このような作品集を読んでみるとまた異なる印象があります。というかと死を経ることによって好みも変わってきている気がしました。短編とエッセイが中心ですが、「心を流れる河」はキリスト教的な色合いがかなり出ています。「完全犯罪」は作者の分野には珍しい作品です。「ゴッホとゴーギャン」は作者の好きな画家でわたしもこの作品でかなり好みになりました。

2024/09/23

ふゆ

福永武彦読みたいけど「忘却の河」とか「死の島」とか重いのは今ムリよ、そうだ「完全犯罪」読もうあの本ゴッホ評もあったよね、と思って手に取ったけど、結局全部読んじゃった。暗い静かな沼のように美しい文章。心がザワザワするような物語なのに、読んでる私の心は逆にしん、とする。愛されたい死にたくない、叫ぶ作家の声に泣いてしまう。

2018/03/07

ジュンコ

この感動を言葉にすると薄っぺらくなってしまうけれど、すごくよかった。ゴッホとゴーギャン展見に行くのが楽しみになった!

2016/11/10

アレカヤシ

小説、探偵小説、評論、詩、色んな形式の文章が収められてる。詩はあたしには全く味わう心?がないので分からなかった。ゴッホとゴーギャンの評伝、著者は二人の画家の人生を書きながら、所々で自分の事をも書いているみたいでとてもよかった。「幼年」のパレイドリアの話、あたしも子供の頃、病弱で同じ体験をしていた事を思い出して懐かしいような気持ちになった。小説では「深淵」。(おれだって一つところにおとなしくしていれば、とにかく食うことは出来たのだ。しかしおれは駄目だ。面倒なこと、人と付き合うことはおれには出来ない。

2017/09/15

ik

評論や詩などもまんべんなく収録されていて、かつコンパクトにまとまっているので重宝。「心の中を流れる河」でひたひたと流れ続ける河の描写も「深淵」の決して交わらない独り語りの掛け合いの迫力もとても良かったです。

2016/06/12

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