萩原朔太郎 (ちくま日本文学全集 18)
萩原朔太郎 (ちくま日本文学全集 18) / 感想・レビュー
双海(ふたみ)
「日本への回帰」「悲恋の歌人 式子内親王」だけ読みました。「僕等は西洋的なる知性を経て、日本的なものの探求に帰って来た。その巡歴の日は寒くして悲しかった。なぜなら西洋的なるインテリジェンスは、大衆的にも、文壇的にも、この国の風土に根づくことがなかったから。」 式子内親王、好きな歌人だけれど、改めて歌集を読み返してみたいな。
2015/06/05
ダイキ
今回再読してみて、自分はこれ程までに、朔太郎に感化され、共鳴していたのかと、只々驚くばかりでした。「僕等は一切の物を喪失した。しかしながらまた僕等が伝統の日本人で、まさしく僕等の血管中に、祖先二千余年の歴史が脈拍してゐるといふほど、疑ひのない事実はないのだ。そしてまたその限りに、僕等は何物をも喪失してはゐないのである。」(日本への回帰)
2015/12/10
ダイキ
『純情小曲集』、『月に吠える』、『青猫(抄)』、『定本青猫(抄)』、『氷島(抄)』、『言はなければならない事』、『握つた手の感覚』、『死なない蛸』、『非論理的生活の悲哀』、『自転車日記』、『秋宵記』、『叙情詩物語』、『ダークあやつり人形印象記』、『日清戦争異聞』、『ウォーソン夫人の黒猫』、『猫町』、『日本への回帰』、『小泉八雲の家庭生活』、『悲恋の歌人 式子内親王』、『郷愁の詩人 与謝蕪村』
2015/03/05
Gen Kato
公園の椅子に刻み込む「復讐」、地面の底の顔、大理石の歩道をすべっていく殺人者、都会の夜に眠る「青い猫」……はるか昔に読んで興奮した詩にいまだに感じ入るというのは、ちょっと(いやかなり)恥ずかしいことではあるんですが。『猫町』も好き。
2013/09/18
感想・レビューをもっと見る