ちくま日本文学全集 33 柳田國男
ちくま日本文学全集 33 柳田國男 / 感想・レビュー
せっぱ
遠野物語や山の人生は恐ろしい話や不思議な話,そして少しほっとする話などバリエ豊富。短い話が集まって明治・大正期から遠くない時代にまだ存在した山奥の生活を浮かび上がらせる。その他作品には,酒・木綿・涙・嘘・笑いなど生活に根差した話題がいろんな切り口で語られていて飽きない。故郷七十年では柳田の生い立ちに触れられる。
2014/11/05
denden
遠野物語で名の知れた筆者だが「山の人生」が素晴らしく、国籍を問わず読まれるべきであろう。この450Pほどの1冊は、難しい漢字や知られぬ古書に読みと解説が入っている。編集者はご苦労もあったろうと思われ、その労に報いたいと好印象を持たざるを得ない。山の人生に書かれているのは、サンカ、セブリ等と呼ばれる山に生きる浮浪者、或いは精神的な原因からか山へ逃れた人、また夢遊の中で家を後にした人など、その謂れや、地方地方での事象の記録、等々、いくら読んでも飽きることがない。このちくまの全集は推薦できる。
2017/08/09
kaolly
再読。読んでる最中に遠野が地震で…
2008/06/13
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