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ちくま日本文学全集 34 大岡昇平

ちくま日本文学全集 34 大岡昇平

ちくま日本文学全集 34 大岡昇平

作家
大岡昇平
出版社
筑摩書房
発売日
1992-06-01
ISBN
9784480102348
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ちくま日本文学全集 34 大岡昇平 / 感想・レビュー

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むーむーさん

メル友に薦められて。すいすい読めて面白かった。食わず嫌いっていっぱいしてそうだなと。

2015/05/03

harass

「野火」の文庫本が見当たらないと蔵書を探していたらこの巻を持ってたことを忘れてた。この全集は全巻新刊で買ってたんだが…… 野火ははるか昔に一度読んでいるが再読。先に読んだ、ノンフィクションの「俘虜記」のモチーフがいかに小説として使われているかがよく分かる。食人というタブーに対しての主人公の意識を冷徹に追う。捨てたはずの「神」にすがるしか無いという人間存在の悲しさか…… あまりに深く久しぶりに安易な感想を書くのがはばかれる本を読んだ気がする。近いうちに再再読予定。  成城だより、レイテ戦記の抜粋も収録。

2013/02/10

ミッツデラックス

『野火』は良かった。それ以外は…。

2021/11/30

でんすけ

野火の再読も兼ねて読んだ。野火の感想でちょくちょく見かけた、反戦とか戦争の悲惨さを伝えているといった評価にどうしてか納得が行かなかったのだけれど、本書の後書きを読んで分かった。単純な答えだった。面白いからである。大岡昇平はどこか醒めた目で、野火の舞台である悲惨な戦場を描いていて、それが表現として、面白いのだと思う。一方で期待の成城だよりは筆者の怒りやら悲しみがにじみ出ていてこれはまた良かった。優生保護法への言及があり、当時は中絶を認める条件整備程度の認識だった事を知った。

2019/07/31

かぉ

「野火」読みたくて手に取った。戦争の悲惨さを書いたものは複数読んだが、一歩哨の手記と後で分かったとき、決して戦争を語ろうとしない元軍人や、戦後脇目も振らず利益を渇望する人達について、やっと謎が説けた感じがする。今だからこそ、この小説が色鮮やかに蘇るのではないだろうか。フィリピンに渡った祖父は、この極限状態を見たのだろうか。祖父に戦争の話を聞きたかったが、生きていても間違いなく話はしてくれなかっただろうと想像できる。後世に残すべき名著だと思う。

2014/03/11

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