ちくま日本文学全集 49 島崎藤村
ちくま日本文学全集 49 島崎藤村 / 感想・レビュー
Kouro-hou
『夜明け前』第二部を丸ごと収録。大きな声では言えませんが学生時代に第一部で挫折した経験があり、冒頭部のダイジェストをしみじみと読みました。そして目次の解説題がいきなり「夜明けはこない」。おおう、身も蓋もありませんがそういう話です。島崎藤村の狂死した父がモデルなので、明治維新で一度は持った国学の希望と木曽山林との共存の理想が潰される過程がリアルです。かつては木曽街道の宿場を一手に仕切った本陣が没落していく姿は痛ましく、って本陣殺人事件なんか起してる場合じゃないぞ!w 木曽以外に触れる事も多く勉強になります。
2019/10/31
village green
長大な『夜明け前』をついに読了(本書に収められているのは第二部のみで、第一部は新潮文庫版で読んだ)。勉強になりました! 街道の宿場の様子、維新と国学との関わり等々について。
2016/05/20
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