ちくま日本文学全集 51 幸田文
ちくま日本文学全集 51 幸田文 / 感想・レビュー
Kouro-hou
随筆がメインで、短篇小説少々と長篇「みそっかす」を収録。幼少期から父・幸田露伴の死までの期間を扱う随筆が多いので、幸田家の事情にだいぶ詳しくなりました。家事完璧の母が亡くなり、出来の良かった姉が亡くなり、継母が来て、その継母と父が不仲になり、夜中に言い争いをして中身入りの鉄瓶を父が投げて文子に命中とかわりと凄い。継母と仲は良くないが、当時も振り返った今も継母の立場と気持ちは理解しており、父露伴に「どっちの味方だ」と怒られるのは理不尽。残ったやんちゃな弟もこの数年後には亡くなる事がわかっているのも切ない。
2019/02/19
village green
書棚にずっと積んだままだったのでお風呂に持ち込んでみた。湯槽でゆったりとした気分で読むのによさそうだとなんとなく思ったのだが、そういう本ではなかった。厳しい言葉が詰まっていた。
2015/11/29
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