筑摩現代文学大系 74 埴谷雄高・藤枝静男集
筑摩現代文学大系 74 埴谷雄高・藤枝静男集 / 感想・レビュー
kenitirokikuti
図書館にて。本巻は埴谷雄高『死霊』も収めている。過去に『死霊』と読もうと試みた経験があるなぁ…。しかし今回の目当ては藤枝静男であった▲藤枝は小説家としては『白樺』志賀直哉の流れで、まぁそれよりかは八高で本多秋五や平野謙と同級生だったって要素の方が強いか▲近代文学者は放蕩なのが目立つが、白樺派は性に潔癖で、藤枝も10代のとき陰茎を切り落とそうとして残る傷を負ったり、遊郭には上がらなかったりというエピソードを持つ▲収録作「欣求浄土」前半はピンク映画『性の放浪』の実況なのだが、実在する若松孝二監督作品なのね
2023/06/16
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