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苦手から始める作文教室 ――文章が書けたらいいことはある? (ちくまQブックス)

苦手から始める作文教室 ――文章が書けたらいいことはある? (ちくまQブックス)

苦手から始める作文教室 ――文章が書けたらいいことはある? (ちくまQブックス)

作家
津村記久子
出版社
筑摩書房
発売日
2022-09-28
ISBN
9784480251381
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苦手から始める作文教室 ――文章が書けたらいいことはある? (ちくまQブックス) / 感想・レビュー

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さてさて

芥川賞作家の津村さんが「苦手から始める作文教室」という書名で作文の書き方を指南してくださるこの作品。そこには、”小説家だって作文は苦手?”というご自身への問いかけから始まる作文の書き方が記されていました。“第一章 作文は何を書いたらいいのだろう?”から”第九章 作文に正解はあるか”までの中に『作文が年々苦手になってきています』という本音から始まる説明などわかりやすく書かれたこの作品。メモを書き留めることの大切さに、強い説得力を感じるこの作品。津村さんの個性溢れる小説の原点を見た、とてもためになる一冊でした

2023/07/14

アキ

作文をする効用は、「自分という人間を内側から支えること」である。しょうもないことでもメモをとっておくことは、未来の自分に話を聞いてもらうという役割があります。書き留めることによって、はじめて自分がどういう考え方をするのか見えてくることもあります。読書メーターという読書感想文を毎日書くことは、それらを実感することです。「自分の実感を書きましょう。」「ありのままを書いてみましょう。」そして、読んで書くということを繰り返したらいいですよ。良い作文とは、喜びや満足をもたらす作文のことです。どの文章も心に響きます。

2022/11/08

岡部敬史/おかべたかし

書くことを生業としている人だからこそ、書くことの難しさ、深淵さに立ち位置をおき、本音で書くことをわかりやすく説いた大変な好著でした。「きれいな嘘よりも少し拙い本当のことが愛おしい」というのは同感で。身近にあった些細なことをメモして、それを偉そうぶらず書ければ、作文は徐々に上手く楽しくなるんだと思います。著者の津村さんの本もいろいろ読んでみようと思いました

2023/04/18

pohcho

<いいね>がつかなくても、人に読まれなくても、自分の考えを文章にすることは、散らかった頭の中を整理できて、自分を知る手がかりになり、自分を内側から支えることにつながっていく。10代のためのノンフィクションシリーズで、作文を書くために役立つことがたくさん書いてあるのだが、それよりも何のために文章を書くのかという本質的な部分が50代の自分の心にとても響いた。私も世界の片隅で、読んで書いて考えて生きていきたいなと思う。

2022/10/13

kei302

中高生が対象の本ですが、これは、私のための本だ! と思いながら読みました。 津村記久子さんの文章を読むのが好きです。 そして、津村さんの書きっぷりも大好き。こんなふうに書けたらいいなあ。「好きな書き手さんの小さい版を何人も自分の中に住まわせる」小さい版の津村さんは私の中にいます。

2022/09/27

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