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ちくま哲学の森 1

ちくま哲学の森 1

ちくま哲学の森 1

作家
鶴見俊輔
森毅
池内紀
安野光雅
井上ひさし
出版社
筑摩書房
発売日
1989-11-01
ISBN
9784480300010
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ちくま哲学の森 1 / 感想・レビュー

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ダイキ

「一体、日本には恋愛はあつても恋愛論はないといふのが僕の考へである。ちやうど、『言霊の幸ふ』国でありながら修辞学がなく、『惟神』の国でありながら神学らしい神学がないのと同じやうに、記紀万葉以来、男女相聞の心ばへにおいてすぐれた達成を示しながら、日本人は、恋愛の哲学をもつてゐないのである」「ある国文学者は一年で源氏の全帖を学生に読ませてゐるといふが『源氏を読んだあとの女性と、読まない女性とでは恋の心持がハッキリちがつてゐる』といつて、彼のクラスの少女たちを礼賛してゐる」〈『葉隠』と『わだつみ』/橋川文三〉

2016/11/06

hitsuji023

「コハル」「前の妻・今の妻」「日記」「恋愛」が心に響いた。コハルの物悲しさ、日記はもし自分だったらこんな文章書けるだろうか(決して書けない)とかその時代と現代の自分を対比して考えさせられる。恋の歌という題からいえばポール・レオトーの「恋愛」が一番しっくりきた。「恋愛は、専ら肉体の情であり、肉の魅力であり〜」とはっきりいうところに共感した。そのほかの警句も面白い。

2021/07/31

清明

思っていたのとは内容が違った。人の恋を覗き見るのはどうにも尻の据わりが悪い。…が、これはこれで面白いものもあった。阿部定の予審調書にある、「事実」として記された狂愛、モラエスの、同情を突き抜けた慈愛、D.H.ロレンスの、セックス分析論、恋、というよりは、様々な「愛」がここにあった。

2012/04/04

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