ちくま哲学の森 6
ちくま哲学の森 6 / 感想・レビュー
袖崎いたる
ジャコメッティと田中美知太郎の二人の文を読む。後者については「美について」という文であり、エロスと美との関係を述べている。そして荒俣宏などが「エロい」という言葉で美術品を評価したりする方に寄せると腑に落ちる。それはインスピレーション、あるいは霊感に打たれるなどの言い方が示すのがある種のロゴロジーであるということだ。それゆえに美は生産的で、エロスとは心がことばを生むダイナミクスとなる。美という入力に対して居ても立っても居られない出力欲求こそ、エロス。その連関こそが美の美たる所以というわけだろう。
2017/08/18
Haruka Fukuhara
とてもよかった。野上弥生子の文章が一番印象的だったが、他にも印象深い文章が多くあった。多様な執筆者が一堂に会していて、雑誌のようなワクワク感がある。
2017/01/29
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