優柔不断術 (ちくま文庫 あ 10-18)
優柔不断術 (ちくま文庫 あ 10-18) / 感想・レビュー
猫丸
岩波文化という言葉がある。しかしどうも僕好みの文化はちくま文庫に密集しているらしい。放っておくと目の前はちくまだらけになる。ここで筑摩書房の来歴が気になってくるが、筑摩川に面した書店のイメージあたりで止めておくのが優柔不断の実践としては適当か。千曲川との関係は問わないことにする。本書後半は赤瀬川さんの幼少時の話。方々で読んだから、夜尿症に関してなどだいたい知っている。健康優良児の話が出てくる。うちの隣の同級の女の子が6年生の時の健康優良児であったが、今年の年頭に亡くなった。虚弱の僕は生きている。不条理。
2019/12/22
白義
なんてことないのにイラストや写真にいちいち吹いてしまう。よくこんな発想できるなあと思いつつ思考がやがて赤瀬川流に感化されて優柔不断、なんとなくいいじゃないから文明や人間までするりと考えてしまう文章というか深い軽さ的なものは天才的です。とりあえずビール二本ぐらい飲みながら善処しつつ読むといいでしょう。決断もしんどいしやっぱり優柔不断がいいかな…と思っても決断力を説いた本を読んだらぼくはやっぱり決断もいいと思っちゃうのだろうけど、多分それでいいのです。なんとなく叡智です
2011/06/07
vodka
勝手にもっと論説文的な文章かと思って手をつけたので拍子抜け。後半は筆者の幼少期を振り返ったエッセイのようなスタイル。
2020/06/10
東森久利斗
きっと在る、はるか上空、軌道上から見守ってくれているはず、神工衛星「決断衛星ゲンコツ号」。我ら優柔不断国民の先祖代々受け継ぐ怒涛の優柔不断電波を、時代の変遷に合わせ今や最先端テクノロジーやファジー理論も取り入れながら、休むことなく淡々と処理し続ける、世界に誇る頼もしい味方。
2018/08/30
いちはじめ
この人の目の付け所はどうしていつもこう笑えると同時にちょっと考え込ませることばかりなのだろう。凄いわ
2005/03/12
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