球団消滅: 幻の優勝チーム・ロビンスと田村駒治郎 (ちくま文庫 な 32-2)
球団消滅: 幻の優勝チーム・ロビンスと田村駒治郎 (ちくま文庫 な 32-2) / 感想・レビュー
Ikuto Nagura
「パリーグは始まって以来、70年ほど全ての球団が赤字でした。過去1チームも黒字ではなかった。しかし、ソフトバンクは本社からの広告補填なしで、球団経営が黒字です。その黒字を選手、監督、スタッフに還元しています」つい先日、孫正義はホークスの補強批判に、こう反論していた。衝撃で震えた。球団経営など、資金力のある企業が、宣伝か道楽でやってるんだと思っていた。本書は、04年球界再編問題が70年前の球界と何ら変わってないと断じる所から始まる。たった10年足らずで、田村駒治郎が挫折した理想のオーナー像が現出するとはね。
2016/03/23
にし
★★★★☆プロ野球の創設期の名物オーナ、田村駒治郎の球団経営に対する熱い闘い。 ▼田村の悪戦苦闘ぶりが面白く、田村の波乱万丈さにワクワクしながらも、創設期のプロ野球組織の不安定さがとても良くわかり、面白さが倍増している。 ▼組織の生い立ちがわかるので、なるほど、現在のような透明性のない、そして無能なコミッショナーが存在しても問題ないような状況になってるんだろう。。。と納得し、少しだけ憤慨してみたりする。 野球ファン限定ですが、お勧めです。
2013/11/06
tocoto
プロ野球ノンフィクションの中でも屈指の名著、だと思う。駒次郎を中心とした人間劇がおもしろい。「リーグは分裂し、駒次郎は『わたしのラバさん』を踊る」という章題にすべてが集約されている。
2012/01/06
渋谷英男
今日の和気あいあいなオールスターを観ると、セパ分裂時のつぶし合いは信じられない。☆4
2015/07/18
感想・レビューをもっと見る