国家に隷従せず
国家に隷従せず / 感想・レビュー
Ikuto Nagura
監視社会だの、言論統制だの、大げさじゃないかと初めは感じたけど、そういう解釈が可能な法律が成立したのは事実だし、そういう使い方が可能なシステムが身の回りに普及しているのも事実だ。「ファシズムは微笑みとともにやってくるという。私は、警鐘を鳴らすつもりで結果的に読者を欺く役回りを演じるピエロにだけはならないよう、回りくどい示唆は避け、許せないものは許せないと書くようになった。憎まれたり無視されたりも増えたが、誤読されることはなくなった」そういった覚悟を持って発せられた斎藤の警告を、私は無視することができない。
2015/10/17
Ted
'04年12月刊。◎「便利」「ポイントがつくのでお得」というのを好餌にスイカやスマホ、クレジットカード等を国民に盛んに持たせようとする真意は、国や警察による個人情報の把握、および国民への統制である。これらのICチップが付いたような、記録の保存が永久的に可能なデジタル情報(免許証や健保カードも含む)はバラで持っていても簡単に「名寄せ」ができてしまうので「住基カード」などという胡散臭いものを持たせなくてもよいのである。寧ろ住基カード云々の議論は名寄せ可能なシステムを目立たないように完成させる為の囮だったのだ。
2014/08/10
hikarunoir
全体主義化、管理社会化、経済格差拡大。本書刊行時より状況はもっと悪化してるのに、我々は見過ごし、今後も見過ごそうとしてるのだ。
2013/08/18
isbm
★★☆
2018/12/09
Y.T
☆☆☆
2017/03/29
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