明治探偵冒険小説集 (3) 押川春浪集 (ちくま文庫)
明治探偵冒険小説集 (3) 押川春浪集 (ちくま文庫) / 感想・レビュー
Auristela
世界武者修行が痛快、谷譲次のメリケンものに通じる爽快感があるし、全体的に杉浦茂チックなエイ!ヤァ!のダイナミズムがあって、これは続いて武侠ものを読み進めないと人生勿体無いかも!
2017/08/27
AR読書記録
いやもう,面白い.荒唐無稽,痛快無比,勇壮活発,絢爛豪華,驚天動地,なんつうか,こういう四字熟語をこれでもかと並べ立てたくなりますな.小説を読んでいるというより,講談師の語りを聞いているか,大衆演劇の舞台を観ている気分.話はどうあれ,最後までものすごい力で持っていかれます.最後にぺっと放り出される感もなきにしもですが.「銀山王」「羽衣男爵」「紅葉公子」「黒蛸紳士」「離島隠者」「白縫夫人」,登場人物の名前を見るだけでもわくわくしませんか?
2011/11/09
ほたぴょん
押川春浪といえば、有名なのは何をおいても『海底軍艦』だと思うのだが(60年代の映画版、95年のOVA版は大幅に改作されているらしいが)、ここには収められていない。残念。収められているのは『銀山王』『世界武者修行』『魔島の奇跡』の3作。中では、尼寺のくだりなどがやや浮いているが、ロマンス+復讐譚として『銀山王』が一番よくまとまっていると思う。3編に共通して、妙にお金の価値みたいな話に細かいのはどうしてなんだろうなあ。あんまりお金に苦労した作家ではないと思うが、何かこだわりがあったのだろうか。
2011/07/11
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