いやげ物 (ちくま文庫)
いやげ物 (ちくま文庫) / 感想・レビュー
まふ
「いかがわしい」(?)+「みやげ物」=「いやげ物」らしい。日本+世界(の一部)の「いやげ物」の図鑑である。昭和時代に全国観光地で見かけた「○○秘宝館」という怪しげな世界を想起させたが、さほどグロでもない。置物、掛軸、栓抜き、湯呑などなど、その気になるとなかなか面白いものがある。何よりも、これらを全国各地に飛び回り、蒐集に要した時間、体力、気力、財力などが気になった。著者の努力を多とするものの、このあとどうするのか、結局は「もえるゴミ」と「燃えないゴミ」に峻別して廃棄ということだろうか…。余計な心配でした。
2024/11/10
さおり
感想を一言でいうなら、しょーもなっ!いとうせいこうさんが「ツッコミ」と題した解説?に「諸君はなぜここまで読んでしまったのか」と書いてたけど、私もほんと、そう思うよ。何でこんないい紙を使って、オールカラーで、文庫化までしちゃって・・・。でも読んじゃうんだよねー。みうらじゅんさん、決して好きじゃないんですよ、私。って、感想に言い訳書くの、今年になって何度目だろう。
2016/08/24
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
読みともさんのレビューに惹かれて。本書は、かわいい? 変てこ? もらうといや? 誰がこんなもん買うわけ? そんな常識を疑うみやげものを「いやげ物」と呼び、400点を超えるコレクションをフルカラーで紹介。西郷どんの形をした栓抜き、椰子の実人形、貝殻でできた人形など、1個や2個はどこの家でもみつかるのでは。地元の大阪のいやげものとして大阪城の金色プラスチック土産が掲載されていた。それにしてもいやげ物のコレクションだけでおもろしい本が一冊できてしまうとは。大笑いする1冊。
2022/05/14
shikashika555
古書店で偶然目にして懐かしさのあまり購入。 いやげ物。もらってもうれしくない土産物をみうらじゅん氏はそう呼んだ。 一時期サブカルのひとつとしてかなりアツかった?ように記憶している。 しかしよく集めたものだ。購入代金は印税で賄えたのだろうか。 土産物の世界は大人の事情とエクスキューズでできている。 そんなモノ達を思わず買ってしまうのも、旅行という非日常のかける魔法なのだろう。 みうらじゅん氏のセンスと時代の空気が、このジャンルをつくり上げたんだろうな。
2022/10/13
pino
どの家にも一個や二個はある、いやげ物。親戚は竹細工の耳かきを愛用していた。女の人が口をウアォーの形に開けてセクシーなポーズをとっている。「これで耳を穿るとよく取れる」のだそうだ。旅先でいやげ物を買うのは何故?家に帰ってからの、しまった感たら。私は小6の修学旅行でそれを体験した。そこの昔話に出てくる有名人の人形を土産物にしたら「あんた~何で、こんなマヌケな顔のおいさんの人形なんか選ぶンね!」と母親にメチャクチヤ怒られた。喜んでくれると思った自分が空しい。P119に同じ系統のいやげ物が。興味のある方はどうぞ。
2012/06/01
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