KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

樋口一葉 小説集

樋口一葉 小説集

樋口一葉 小説集

作家
樋口一葉
管 聡子
出版社
筑摩書房
発売日
2005-10-05
ISBN
9784480421029
amazonで購入する

樋口一葉 小説集 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Gotoran

明治に短く輝いた樋口一葉。文語体で読み辛さを感じつつも、註釈を頼りに、何とか読了。有名な『たけくらべ』『にごりえ』他10篇を収録。いずれも、封建社会が色濃く残る明治に社会の底辺で苦しく貧しく、それでも一生懸命に生きる女性の苦悩が描かれる。運命に翻弄される女性達の哀しい物語。例えば『大つごもり』のお峰・・『うつせみ』の雪子・・『にごりえ』の(遊郭で働く娼妓)お力・・『わかれ道』のお京・・『たけくらべ』の美登利、『われから』の美尾・・。・・資料編(鴎外、露伴、斎藤緑雨、樗牛らの一葉評)も一読の価値あり。

2015/06/04

井月 奎(いづき けい)

「わかれ道」を再読しました。天涯孤独の吉三は、姉のように慕うお京と引き離されます。その別離に吉三は、お京にねだって口にした餅の甘さすらつらく思い出すことになるのでしょう。彼の乱暴狼藉は自らへの打擲でしょうが、お京がそれを甘えへと変えました。痛みはまるで頭を撫でられているかのような心地になったのです。わかれ道とは、吉三のお京との別離のことではなく、彼がもう少し後に、お京の悲しみを知ったときにそれを胸に秘めることのできる大人へと向かうのか、甘い憐憫を抱くしかない子供でいるのかの「わかれ道」だと思うのです。

2016/04/29

松本直哉

大晦日までの納品を終え、支払うべきものを支払い、末日締の請求書を書いて、ああこれで今年もなんとか年が越せる(イマココ)と毎年思いながらいつの間にか18年の吹けば飛ぶような零細自営業者の私にとっては身につまされる「大つごもり」だった。セリフのカギカッコがなくて地の文との区別がつかないのが新鮮というか前衛的に感じた。

2016/12/31

アリス

図書館本。 たけくらべ・にごりえが気になったので読んだ。

2024/03/08

不見木 叫

解説付きなので分かりやすい。「大つごもり」、「闇桜」、「にごりえ」が好きな話です。

2022/05/30

感想・レビューをもっと見る