昭和の東京、平成の東京 (ちくま文庫)
昭和の東京、平成の東京 (ちくま文庫) / 感想・レビュー
優希
下町出身の著者が語る敗戦から平成までの東京。次々と変化し、古き良き東京は破壊されていきます。失われたことを語る姿からは、東京への思い入れを見ることができました。令和になり、著者はまた新たな東京を見ることになるのでしょうね。そして何を思うのでしょう。
2022/07/11
お萩
下町やそこで育った人々、文化への深い愛着が感じられる。この時代が「高度経済成長期」と呼ばれることを理解するたびにすごいという言葉しか出てこない。何だこのパワー。文章から滲み出る筆者の「人間の濃さ」みたいなのもグイグイ来る。昭和パワー凄い。
2016/07/12
unterwelt
著者の東京へのこだわりと諦めが分かる1冊。それにしても映画『流れる』のショットから作品の場所を特定しようとする評論は、今のオタクがアニメの画面と作品の舞台となった街を重ね合わせるような試みと同じに見えて興味深かった。
2016/08/19
tecchan
下町生まれの著者が、戦前から平成にかけての移りゆく東京に対する思い入れ、こだわり、悲しみなどを綴ったエッセイ。 東京は、この1世紀、何度も「破壊」を経験し、街が大きく変貌した。「故郷喪失」した著者の複雑な思いが伺われる東京論。
2016/08/24
tocca
黒豹が逃げた事件は知らなかったなぁ・・・。当時の新聞を読みたい。
2009/07/21
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