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現代語訳舞姫 (ちくま文庫 も 8-18)

現代語訳舞姫 (ちくま文庫 も 8-18)

現代語訳舞姫 (ちくま文庫 も 8-18)

作家
森鴎外
井上靖
出版社
筑摩書房
発売日
2006-03-10
ISBN
9784480421883
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現代語訳舞姫 (ちくま文庫 も 8-18) / 感想・レビュー

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ykmmr (^_^)

『たけくらべ』と同じように、口語訳で解釈。やはり…頭は痛くならない。物語は『悲劇』なんだが、豊太郎の自分の立場・世相・持っている見識で、「この選択肢しかない…。」というのが『結末』である訳だが、その『結末』が少しでも清潔感のあるように出来なかったのか?と思ってしまう。彼位の頭が有れば可能だったのに。まあ、ガチガチの肩の凝る生活で、『運命の…』や『情愛』に気持ちを持っていかれ、自分の知らない世界に入りたかったんだろうか…。

2022/12/19

ehirano1

当方にとって原書はもはや古文書レベルだったので現代語版で触れてみました(苦笑)。凄まじい葛藤の話ですね。「可哀想なエリス、豊太郎の大バカ野郎」では済まないレベルだと感じました。エリスとの将来を取るのか、キャリアとしての将来を取るのか、これは先が長い若者にとっては究極の選択だと思います。悔いない選択を?いやいやそりゃあ無理ってもんです。これはどっち選んでも後悔しますから・・・・・。

2017/05/13

アキ

以前原文で挫折した。現代語訳で手に取るも井上靖訳で、それでも古く感じてしまいますがなんとか読めます。主人公の官僚として相応しい仕事に邁進する生き方と、心に訴えかける少女エリスとの交歓の対比が際立つ。ベルリンのブランデンブルグ門の壮麗さと凱旋門の頂きの金色の神女の色彩の鮮やかさやが、ドイツで過ごす心や感情の豊かさを現すかのよう。産まれ来る子に希望を持ち襁褓(産着)を作るエリスが、大臣から帰国する要請に承諾した返事を知ると、精神に異常をきたし狂女と化すのが切なく、相沢を憎む気持ちは筋違いというものだろう。

2020/12/21

夜長月🌙@新潮部

ドガの踊り子と同じくパトロンや支配人に厳しい制約を受ける舞姫。ドガの絵を一(いち)バレリーナの絵として観るかどうかと同じ関係を感じます。明治の国費留学生にとってみれば、個人より国家の重みが大きいのは時代背景と共に読むことが必要でしょう。しかし、最後の一文が誠に情けない。

2023/08/23

たつや

以前、読んだときは何がナンやらで理解できなかったが、現代語訳を見つけ、衝動借り、薄い文庫に訳と原文と両方収められているお得感もある。鴎外流のラブストーリーと感じました。あのときああすれば!という葛藤が現代にも通じると思う。当時、よく海外に行く気になれたな~と感心する。丁寧な注訳や、図説もあり、イメージもわきやすい良書。

2017/05/16

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