鞦韆: 橋本治短篇小説コレクション (ちくま文庫 は 6-15)
鞦韆: 橋本治短篇小説コレクション (ちくま文庫 は 6-15) / 感想・レビュー
小鈴
『性のタブーのない日本』でワイセツな言葉を一つも使わずやらしい小説として「魔」を紹介していて興味をもって。まさに揺れるぶらんこのような関係を一人称で描ききる。今の時代からみると、エロマンガによくありそうな内容なんだけど、80年代において一人称小説としては新しかった、のかもしれないが当時をよく知らないので正直わからない。一人称にしちゃうと音声だけのAVみたいになっちゃいますね。
2015/12/03
ハチ(=^・^=)
エロ漫画でもそうですが、セックスの時のあのあえぐ声というのは、活字にしてもものすごく艶かしいです。文字を見ているだけでその興奮が伝わってくる、そのことに気付かされた感じです。私が女だからかな。あと、痛いっていうのはキツイですよね。そういうことを言われても、なおセックスを続ける気になるものなのか、夫婦の性生活の現実の悲しさだったら、辛すぎますね。
2015/11/17
世玖珠ありす
おぞましく淫らな性愛の世界を一人称モノローグで描いた短編集。少年モデルとカメラマン、作家夫人と作家のファンの少年、等々。登場人物は複数いても、すべて一人のセリフのみで構成されている。ロケーションや登場人物の様相などは読者の想像力にかかる。特に書き下ろし2編の恐ろしく大胆な「間」の取り方は、今時の電子書籍には不可能。
2011/02/13
カンパネルラ
完全にエロ。それもモノローグで、もだえる声ばっかりが頁に1個とかを連ねている。意味不明になってしまいそうで辛うじて、想像力を刺激するようなものにはなっている。しかし、頁稼ぎと言われても仕方ないような文体だった
2010/08/29
ElGray
こんなに余白のある本もめずらしい。
2009/07/09
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