自分と向き合う「知」の方法 (ちくま文庫 も 18-1)
自分と向き合う「知」の方法 (ちくま文庫 も 18-1) / 感想・レビュー
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
【10/07/27】感想記載なし(当時)。
2010/07/27
Bartleby
「われわれの社会では、欲望論が出てきたときに、幸福論が敗北する仕掛けになっている」解説で鷲田さんが表現しているように、森岡さんのスタンスは「ノイズであり続けること」だと思う。自分の中の欲望や生傷をさらしながら考えるそのスタンスは、思考やそれを語る言葉に血を通すことにつながっている。一方でそれが読む側には露悪的に映ってしまう時もある。それでも、表面的な理解や合意で問題が片付けられてしまいそうな時、無視されてしまっている欲望を示してくれる存在は大切だと思う。本当は誰だってノイズを出しながら生きているのだから。
2012/05/19
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
【ココロの琴線に触れたコトバ】欲望拡大の文明の中で、我々の骨の髄までしみこんだ欲望の味を噛みしめつつ、しかしながらその欲望に振り回されないためにはどうすればいいのかを、欲望から逃れられない自分自身を掘り下げながら、追いつめていかなかればならないのだ。
2015/11/17
ceskepivo
「ひとり、ひとりが自分のことを棚上げせずに、そして自分にとって都合の悪いことからも最後まで目をそらさずに、どこまで自己と世界を見つめ続け考え続けられるのか。それが問われている。」(14頁)という著者の姿勢に同意。
2010/09/24
こし
自分の学び、人生選択に迷いが生じたときに読むと道が開ける。森岡正博的に言えば、迷いが生じたときにその状況を打破できるのは自分しかいない。周りの人はsポートしてくれるが。
2017/02/24
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