サイファ覚醒せよ!: 世界の新解読バイブル (ちくま文庫 み 18-2)
サイファ覚醒せよ!: 世界の新解読バイブル (ちくま文庫 み 18-2) / 感想・レビュー
なっぢ@断捨離実行中
『終わりなき日常を生きろ』からはじまる宮台社会学の最高傑作にして集大成。ここから先の著作はすべて時事論的な応用編なので特に読む必要はない。まあ、何の屈託もなくおおっぴらに自意識やロマンを語れた時代の産物です。アスペと日常系とネトウヨが容易に結びついてしまう昨今の情況では得意のアジ芸もダダ滑りだ。唐突にトランプ的享楽が近代の虚妄を暴くだとかいわれてももはやロマンチストの信仰告白にしか聞こえないわけで、宮台センセの時代はとうに終わったのだなとエモい気分に浸る元信者であった。さらばミヤダイ、フォーエバー。
2017/03/27
すー
面白かった。「端的なもの」「世界の根源的な未規定性」「サイファ」といったキーワードを散りばめながら、失われた「世界」と個人との関わりを取り戻す方法を考える。なんともハイデガーっぽい。速水が名状しがたいものとして、「科学」を執拗に挙げたがるのに違和感を感じるけれど、それが結果として宮台から議論を引き出していて、読者の聞きたいことを代弁してくれてるような形になってる。この社会の生き辛さ、そして生き辛い社会でどう生きるか、そういった問題を自分なりに考えてみるきっかけを与えてくれる。
2011/12/09
Arowana
前著に引き続き、読んでよかった。この二作が今のところベスト。もう少し早く読んでおけばよかった。僕は昔から感動しにくい性分なので、すでに齢三十四。これが感受性の限界なのだろう。「訪れ」はいづこに。死ぬ前に全ての謎が解けるというのは本当だろうか…
2018/05/27
mackane
おもしろい。現代版、聖書みたいなもの。
マープル
数多ある積読本のなかからようやく読了。熟成期間、約5年・・・。それはさておき、内容については今読んでも、というかいまこそ読まれていいんじゃなかろうか。みんななんかヤバい時代だなって思ってると思うけど、この本を読むと、事態は10年前に予想された以上にヤバくなってんじゃね?と思わざるを得ないのだ。まいったな、こりゃ。
2009/03/11
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