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新編軟弱者の言い分 (ちくま文庫 こ 30-1)

新編軟弱者の言い分 (ちくま文庫 こ 30-1)

新編軟弱者の言い分 (ちくま文庫 こ 30-1)

作家
小谷野敦
出版社
筑摩書房
発売日
2006-11-01
ISBN
9784480422798
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新編軟弱者の言い分 (ちくま文庫 こ 30-1) / 感想・レビュー

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アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

丈夫な人にはわからない軟弱者の気持ち。マッチョな人にはわからない男らしくない男の気持ち。モテる人にはわからないモテない人の気持ち。『「しあわせ」とは何か?』が一番良かった。今、言われている幸せ=幸福という概念自体、日本には元々無かった。元々無い言葉だから、どうもしっくり来ないのだな……。

2017/05/03

たぬ

☆3.5 エッセー50本以上。学術博士で頭脳も知識も優秀な方なので引き合いに出している事柄がなんすかそれ?なことがちらほらあったのだけど、総じてそこそこ面白く読めた。文化勲章は年寄りしかもらえない問題など言われてみれば確かに!と頭上で電球が点灯することしばしば。あちこちに毒吐いてますが特段腹が立ったりはせずむしろ痛快。芸を藝、中国をシナと表記しているのは何かこだわりやきっかけがあるのかな。

2023/03/29

つちのこ

『もてない男』『バカのための読書術』等を読んできて、その痛快な文章に唸ったが、このエッセイ集も期待を裏切らない出来。ずばりと切り込む明快な批判は、切れ味の鋭いカッターナイフのようだ。いっぱしの知識人ぶっている上野千鶴子や福田和也が痛烈に批判されているのは、まったくその通りだから読んでいて気持ちがいい。小谷野敦は評論家というよりも批判家とっ言ってもいいくらいだ。 本編の中に「軟弱者の言い分」というエッセイがあるが、厚顔無恥の世のオヤジ(オバサン)どもはぜひ読んで欲しい。(2006.11記)

2006/11/19

AR読書記録

“軟弱者の言い分”に「そうそうそうそう!」ってなったり,“「しあわせ」とは何か“に「へえぇ〜」と思ったりしながら,まあなんというか,ほどよく距離感を持って読めました.自分は(も?)世の中のいろいろ“ふつう“というか“常識“になじめてなくて,平気で「普通でしょ」「常識だろ」といえちゃう人になんておめでたいとか思ってしまうほうですが,どうせ(数だか金だか声の大きさだかなんだかわかんないけど)勝てないしとあきらめてるクチ.それを,声に出すとこんな感じなんだな,というのを見せていただいたような気持ち.

2012/11/30

散歩いぬ

世にはいかにも「マッチョ」で「ポジティブ」な人が多いことだ。持たざるものはいちいち傷つかねばならない。そういうことを正面から問う至極まともな随筆集。実に博識で面白い。著者は男子校時代虐めに合い、キャンディ・キャンディの女性的世界に憧れる。女だって同じだ。小学校の時点で「ごっこ遊び」の役割は美醜とリーダーシップの有無によって決まる。と言うわけで私はキャプテン・ハーロックとかが好きだったなぁ。元本に収められている文芸時評も読んでみたが良かった。先日読んだ島田雅彦「自由死刑」はボロクソだったが。

2011/04/30

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