報道されない重大事 (ちくま文庫 さ 24-5)
報道されない重大事 (ちくま文庫 さ 24-5) / 感想・レビュー
阿部義彦
著者の名前は初めてでしたが、第3章の「メディア時評」目当てで、このメディア時評は今は亡き雑誌「ダ・カーポ」に連載されていたもので、私も大昔「ダ・カーポ」と「噂の眞相」は出る度に、買っていたものでしたし、この二誌で殆ど世の中の事はカバーできてたんですよ。どちらも今は無いですが。かなり古い本で、2007年発行。話題も、田中康夫、記者クラブ騒動、鈴木宗男騒動、個人情報保護法案、など記憶の彼方ではあるが、著者の危惧している事はまさに今メディアの無力化として具現している。後書きを今は亡き岡留安則が書いてます。合掌。
2022/10/28
Ikuto Nagura
魚住昭との対談が良かった。斎藤貴男が主張してきたこと全てが詰まっていた。関口宏が「サンデーモーニングを中道のつもりでやってきたのに、気付いたらいちばん左にいた」と発言し、物議を醸した(!)のは今年の5月だったが、その10年も前に今と同じ空気を斎藤と魚住は感じ取っていた訳で…。つまりは、安保法制もマイナンバーも、既定路線通りだったということだ。繰り返し斎藤は言う「たかが国家ごときのために人間は生きているのではない。個人一人一人のための、とりあえず方便か必要悪として国家が存在を許されているに過ぎないのである」
2015/10/22
TSUBASA
2000年代前半に書かれた反米・反戦・反政府・反マスコミをうたうフリージャーナリスト斎藤貴男によるコラム集&対談。今政権交代して様相が変わったようにも思えるが、当時どのような路線を進んできたかを思い出させる。個人的にはあらゆる体制的なものにNOを突き付け、感情的に(だが非常に分析的なのは好感が持てる)論述する著者には全面的に同意しかねるところはあるが、あまり目にしなかったような批判があり、新鮮に感じられた。異なる新聞社がある中、本当はそんなことがあってはいけないと思うのだが・・・
2010/11/12
カネコ
◎
2010/07/14
かりん
2:斎藤節炸裂。もう慣れているので知的興奮よりも疲れてしまった。
2008/09/15
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