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イギリスだより (ちくま文庫 ち 8-1 カレル・チャペック旅行記コレクション)

イギリスだより (ちくま文庫 ち 8-1 カレル・チャペック旅行記コレクション)

イギリスだより (ちくま文庫 ち 8-1 カレル・チャペック旅行記コレクション)

作家
カレル・チャペック
Karel Capek
飯島周
出版社
筑摩書房
発売日
2007-01-01
ISBN
9784480422910
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イギリスだより (ちくま文庫 ち 8-1 カレル・チャペック旅行記コレクション) / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

カレル・チャペックの1924年のイギリス旅行記。これは非常にお勧め。ユーモラスな筆致の中に社会批判を交えて、イギリス人とイギリス社会の本質を的確に描き出している。何よりも人間的な温かみが感じられるところが素晴らしく、チャペックが深い人間愛の持ち主だったことが分かった。私は特に「スコットランドへの旅」の部分が好きだった。旅情に溢れており、スコットランドの土地とそこで暮らす人々を詩情豊かに描いている。決してうまいとは言えないが、チャッペック自身によるイラストも味わい深くて、良かった。

2016/07/23

kaze

カレル・チャペックがイギリスを旅行したのは、まだ大英帝国華やかなりし頃であったけれど、そこに描かれているイギリスのエッセンスは今でも変わらずあるように思う。ケント州の赤い屋根の家、植木ばさみを持った老紳士、自転車をこぐ少女。たしかに、これこそがイギリスだと、私も思う。イギリスと一口に言うけれど、やはりスコットランドやウェールズは別の国なのだなあ。

2022/11/05

マサ

イギリスの街、人々、自然についてかなり辛口の記述が、ユーモアたっぷりの表現と特異な着眼点で語られる。著者がイギリスの特徴として取り上げている事柄をヨーロッパ諸国と対比しながら考察しているところが面白い。「島国」論は日本にも当てはまるような気がする。自筆のイラストがまた面白い。

2019/06/30

qoop

著者の皮肉なユーモア溢れる筆致とイギリスの文物景色は良く似合う。戸惑いを含んだ高揚感にあふれ、時に感激、時に失望を伝えながら、それでも冷静さを備えた観察者の目。自国との差異を強調しながら英国滞在を楽しむ様子は微笑ましく、まさに旅行者の心地とはこれだな、と。挿画の魅力と相まって、時々開きたくなる一冊になりそう。文庫ではなくもっと大判で欲しいかも。

2022/10/16

伊田林 浮刄

★☆☆☆☆事前の期待値上げすぎたおもんなかった

2016/01/10

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