石川淳短篇小説選 (ちくま文庫 い 24-4 石川淳コレクション)
石川淳短篇小説選 (ちくま文庫 い 24-4 石川淳コレクション) / 感想・レビュー
佐島楓
学校の課題で読んだ。印象的な作品集だ。戦後に発表された作品が多い。中には発禁処分となったものもあるようだ。戦後直後の貧困の中でも、ひとは男と女であった。胸苦しくなるような艶っぽさがある反面、男性の視点からの女性像だと感じるところもある。全体的に、私の趣味に添う感触の作品が多かった。
2016/08/17
relaxopenenjoy
収録作品: マルスの女 黄金伝説 無尽燈 焼跡のイエス かよい小町 雪のイヴ 影ふたつ 灰色のマント まぼろし車 裸婦変相 喜寿童女 金鶏 ゆう女始末 鸚鵡石 鏡の中。 無頼派として知られる石川淳。ちなみに冒険家の石川直樹さんはお孫さんである。昭13-42頃までの作品。特に戦中戦後の作品は人間臭い。個人的には、紫苑物語と似た雰囲気の金鶏が好きだった。
2021/03/06
メルキド出版
「マルスの歌」
2019/12/18
うさこ
いつから現代語になったのだろう。石川さんは確か現代かなは嫌だったかと。久しぶりに読んだ、石川作品。石川さんが元気な頃が懐かしい。
2013/05/30
247
戦後の雑踏を題材にした短編群が特にいい。焼き跡のイエス、かよい小町は特に好きな話だ。石川淳のリズムも嫌いではない。全体を通して、この整然と描かれている中でのわかりきれてない感じ。自分の知見をもっと増やしたいと思った、いろんな意味で。
2014/10/13
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