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希望格差社会: 「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫 や 32-1)

希望格差社会: 「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫 や 32-1)

希望格差社会: 「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫 や 32-1)

作家
山田昌弘
出版社
筑摩書房
発売日
2007-03-07
ISBN
9784480423085
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希望格差社会: 「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫 や 32-1) / 感想・レビュー

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あきぽん

絶望した「負け組」が「勝ち組」を死の道連れに、という事件がまたも起こったので再読。この本が書かれたゼロ年代にも池田小学校事件、秋葉原事件という似たような事件が起こっていた。昔の人が夢見ていた、職業選択と配偶者選択の自由化こそが格差を拡大した、ということに激しく納得。ただ加害者を批判するのではなく、このようなことが再発しないようにするためにはどうすればよいかを考えるべき。

2019/06/01

佐島楓

社会学の参考文献。ちょっとここは断言できるのかな、しないほうがいいのでは・・・というところもあったけれど、社会学的知識をもとに世の中を見るとこうなるということが端的に示されていたのはよかったと思う。

2015/09/28

しんすけ

現代の日本を一言で表わすと、《どんなに努力しても報われない社会》、こう言って過言ではないだろう。 なにか根本的な対策を施さなければ、日本が消滅する。これは冗談で書いているのではない。 1990年前後から、かっての高度成長の要因は、まったく失われている。これに対して行政が、根本的な対策を取らねばならないのだが、この逆の方向である福祉撲滅と戦時体制の確立に邁進するばかりである。 日本の行政はイスラエル人に占拠されてしまった。これは現在の日常的実感である。 本書は、その実感をますます濃くしてくれる。

2024/04/27

塩崎ツトム

(文庫版ですら)10年前の本である。だけどもその10年の間、何も対策すらできず、物質的、精神的格差は広がるだけ広がってしまった。その間に秋葉原通り魔事件が起きた。土浦通り魔事件も起きた。だけど今でも何も変わっていない。同じところにいるためには走り続けなければならないのに。あとがき「夢と希望は全く違う。だけどもそこがなかなか社会に通じない」という言葉が重い。

2018/07/25

白拍子

教育現場に従事し、毎日子供達を見ていると、経済的な格差がよく分かる。親の収入によって格差が遺伝するという事を目の当たりにする。現在の日本は職業、家庭、教育の全てが不安定で2極化し、「勝ち組」「負け組」の格差が拡大している。「努力は報われない」と感じた人々からは希望が消滅し、日本は将来に希望が持てる人と絶望する人に分裂する「希望格差社会」に突入しつつある。希望の喪失は社会の不安定要因となりかねず、早めに総合的な対策を講じる事が必要と主張している。最初から、ハンディのあるスタートラインに立たせてはいけない。

2018/05/02

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