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第二次大戦とは何だったのか (ちくま文庫 ふ 37-2)

第二次大戦とは何だったのか (ちくま文庫 ふ 37-2)

第二次大戦とは何だったのか (ちくま文庫 ふ 37-2)

作家
福田和也
出版社
筑摩書房
発売日
2007-07-01
ISBN
9784480423535
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第二次大戦とは何だったのか (ちくま文庫 ふ 37-2) / 感想・レビュー

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ehirano1

本書のタイトルからは「まぁた大日本帝国軍における第二次大戦の反省会なのかナ?」と思いがちですが(じゃあなぜ本書を買った、という突っ込みは・・・察して下さい、笑)、いやいやどうしてこれはすごい内容で大いに引き込まれました。読み解くのはなかなか手強く、特にIII項に至ってはもはや学術論文ではないでしょうか。再読必須ですが、なぜか再読するのが楽しみです。

2016/10/02

ヘラジカ

作中で明確に言及されている訳ではないが、タイトルが『第二次世界大戦〜』ではなく『第二次大戦〜』なのは、飽くまでも第二次世界大戦を第一次の延長と考えるからである。独立したものではないのでフルネームにする必要はない、とそういった著者の主張が感じ取れる。しかし、本の題名としては帯の文句である「戦争の世紀とその指導者たち」の方が適当のようだ。内容は、巨視的な記述よりも、主役である指導者一人一人を追ったものが大半を占める。トップがどのように国を動かしたか、または逆に、国がどのようにしてトップを選んだか。これを簡略的

2013/08/15

NY

第二次大戦後の各国指導者の評伝。生い立ちや経歴、思想・信条、各国の政治風土などを背景に、戦争指導という極限の場面を通じて浮き彫りになった、一人一人の本質的な特徴を論じている。読み応えは十分。中でも「朕は国家(共和国)なり」の揺るぎない信条で、実態を失った仏を勝ち組に引き入れた、徒手空拳のドゴールを描く筆致に、批評家としての福田の強い思い入れを感じた。一方で、スターリンの亡霊はいつまで残るのか…東アジアで第二次大戦の残滓が続く限り、日米関係の枠組みも大きくは変わらないだろうが、万事は中国次第か。

2020/10/09

CTC

07年筑摩文庫。初出は01年〜の『正論』ほか。随所に著者ならではの鋭い指摘がみられる。①ムッソリーニは“強大な伊軍”を映画フィルムで宣伝。これは実は非戦不戦の「現代的な戦争のあり方」の発明だ(というほど、伊軍はやる気が見えない)。②英は本土上陸を阻止したが反転攻勢もならない。英の継戦意思を示す意味でも、弱い伊軍との戦いは「手頃な戦争」だった。③ヒトラーは学歴も家柄もない元伍長だが、上流階級の女性や知的階級からの支持が厚かった。この高い社交力は、若き日に乞食までした経験の中で、人を観察する事で培った。

2016/06/10

乱読家 護る会支持!

我々が学校で習った「全体主義諸国が勢力拡大を図って他国を侵略し、自由主義諸国が立ち上がった」は誤りである。その事を認識するためには、世界史が利権争いの繰り返しであり、二度の世界大戦はイギリスによる世界支配崩壊と米ソの二大巨大国家台頭の流れで見なければならない。ヒトラーは戦後に、悪魔化解釈をされた。そして、大戦後の世界秩序が壊れていく中で、日本がどうしないといけないのか。新しい秩序をどう平和的に作っていくのか、、、それを考えている政治家が日本にどれだけいるのか、、、ちゃんと考えましょう。

2016/10/11

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