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片想い百人一首 (ちくま文庫 あ 19-2)

片想い百人一首 (ちくま文庫 あ 19-2)

片想い百人一首 (ちくま文庫 あ 19-2)

作家
安野光雅
出版社
筑摩書房
発売日
2007-12-10
ISBN
9784480424020
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片想い百人一首 (ちくま文庫 あ 19-2) / 感想・レビュー

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yumicomachi

歌かなし終戦の夜は歩哨にてわがころもでは露に濡れつつ/安野光雅(秋の田のかりほの庵のとまをあらみわがころもでは露に濡れつつ/天智天皇)にはじまる、小倉百人一首の下の句を残して上の句をつけ、エッセイを添えた上質のパロディー本。外国旅行の思い出や軽妙洒脱な明るいエッセイにも魅かれたけれど、やはり掲出歌にみられるような戦中戦後の記憶に込められた平和への思いが印象的でした。百人一首が好きな方には、下の句から上の句を思い出す遊びもおすすめ。頭の体操になります。私にとっての2015年読み初めにふさわしい本でした。

2015/01/04

momogaga

タイトル買いしたした1冊です。「安野 光雅」さんが、大好きな『百人一首』の一首ごとに本歌取りを行うもので、安野さんの「問い」に対し、王朝の人々に「答え」をもらう本歌取り、つまり、時代を越えた永遠の「片想い」の本でした。

2014/10/10

shou

小倉百人一首の下の句に上の句をつける構成と、各首についてのエッセイ。他の和歌の引用も。「冬ながらそらより花のちりくるはくものあなたははるにやあるらむ」(清原深養父)

2017/01/28

Greatzebra

百人一首のそれぞれの歌の下の句に自作の上の句を作る、何と優雅な遊びだろう。元の歌に対する解説も素晴らしい。読んでしまうのが惜しくて一頁一頁ゆっくり読んだ。あとがきに至るまで知的な遊びが満載。本当にこの本に巡り合えて良かった。著者の言う人生というマラソンの帰路に、自分もさしかかっているからかもしれない。

2012/12/27

t

「片想い」の意味、短歌の上の句が「問い」下の句が「答え」。人生の往路復路においての恋の歌など、あとがきもよかった。まだまだ読み込まなければ意味などわからないものもあるが、それでも心が通じる片想いがある。

2016/09/27

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