貞女への道 (ちくま文庫 は 6-17)
貞女への道 (ちくま文庫 は 6-17) / 感想・レビュー
白義
現代版女大学なんだけど、むしろこの本は今となっては女ではなく男が読むべき本だ。事実、橋本治も本書でいい男を捕まえたい女は自分がいい男になるべきで、また男は自分がいい女になるべきだと言っている。その流れで言えば本書で貞女への教育を語る橋本治はまさに貞女の中の貞女である。男女の悲劇喜劇を多彩に例にしながら、真に成熟した賢女たれと説くその時代を超越した発想は橋本節全開。風とともに去りぬとシェルプールの雨傘の分析が特に素晴らしい。タイトルとは裏腹に、ものすごい知的で超現代的な本
2012/02/28
七緒
再読。20年近く、折にふれ繰り返し読んできたけど、今回が一番理解できたと思う。
2015/06/28
七緒
再読。
2014/09/20
よるねこ
噂がいくつかある著者の、女性に対する恋愛と結婚の提言。最初に企画を依頼した雑誌編集者の、読者に対する姿勢が知りたいと思う。橋本氏に女性の恋愛について述べさせるとは、皮肉のつもりなのか、逆説のつもりなのか。だが、一般的な視点で女性を見ていないとされる橋本氏だからこその提言がそこにはある。クラー・ゲーブルが○○だなんて、他の人には書けまい。
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