言葉を育てる: 米原万里対談集 (ちくま文庫 よ 21-2)
言葉を育てる: 米原万里対談集 (ちくま文庫 よ 21-2) / 感想・レビュー
まーくん
いろいろな媒体に掲載された2001~04年頃の対談を集めている。相手は小森陽一、林真理子、児玉清、西木正明、神津十月、養老孟司、多田富雄、辻元清美、星野博美、田丸公美子、糸井重里の各氏。対談の中にはチェコ・ソビエト学校での話が繰り返し出てきて、米原の人生における貴重な体験であったことが窺える。通訳の要諦のようなものも開陳しているが、専門分野の通訳では、「業界」の専門用語等を理解するため、事前の予習は必死にしている。同時通訳への対応法は、なるほどと理解するが神業。通訳には特に資格など必要ないが、⇒
2024/06/14
おさむ
ふと立ち寄った八重洲ブックセンターにサイン本があり、思わず購入してしまいました。珍しい対談本。プラハ時代の友人だった小森陽一さん、通訳仲間のシモネッタこと田丸公美子さん、ほぼ日編集長の糸井重里さんとの対話がおもしろい。行間から溢れるパワフルさとエネルギーにはいつも圧倒されます。没後10年が過ぎたいまもこれだけの存在感を持つ人はいません。生きていたら、トランプ大統領をどう評価したのかなあと想像してしまいます。「万理さんはイデオロギー性を欠落させた共産主義者だったと思う」解説の黒沢さんのこの言葉は名言ですね。
2017/07/18
井月 奎(いづき けい)
イタリア語翻訳者、エッセイストの田丸公美子と米原の対談を読むとこう思います「男は女にかなわんなあ」と。ま、この二人はまた格別なのですけれども。並みいる識者との対談でのアカデミックなベクトルを持つ内容、外国語を理解しない私にとって同時通訳と逐次通訳の違いや文化や、国民性が言語や言い回しに大きな影響を与えることをも教えてくれつつ爆笑小咄、艶っぽい話、政治家の矮小さ、お互いのハチャメチャさなどが同列に無理なく同居しているのです。そして読了後は言葉を大切に扱うことによる自らへの影響へ思いを抱くことになるのです。
2017/06/18
i-miya
2012.06.26(初読・初作家)米原万里著。2012.06.21 (カバー) 通訳→作家転進。 突撃、類まれなる言葉の使い手。 小森陽一、林真理子、児玉清、西木正明、養老猛司、多田富雄、辻元清美、糸井重里。 (解説=黒岩幸子) 9月、鎌倉の米原の自宅。 お墓見学、自転車漕いで。 お墓があるほうがいい。 妹ユリさんが○。 Ⅰ. TVレギュラー。 犬の散歩のお手伝い、ヘルパー、大型ピレネー犬2頭に+雑種のモモ。 毎日シャワーなんか必要ない。 原稿多いとき、入浴は月に2回ですます。
2012/06/26
i-miya
2012.07.22(つづき)米原万里著。2012.07.19 Ⅱ.論理の耳に、羅列の目-VS養老孟司。 (養老孟司) 1937、神奈川県生まれ。 1962、東大医学部卒業。 解剖学教室に入る。 ◎同時通訳の舞台裏。 サハロフと大江健三郎。 火に油を注ぐ通訳。 日本人は、交渉事でも、対立をぼかそうとする。 ロシアをはじめ、ヨーロッパ、中国、韓国は、問題点を解明しようとする。 モスクワ大学経済学部長「日本の学者は、学者ではない、該博だが、知識の羅列である。
2012/07/22
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