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誰が学校を変えるのか: 公教育の未来 (ちくま文庫 ふ 29-10)

誰が学校を変えるのか: 公教育の未来 (ちくま文庫 ふ 29-10)

誰が学校を変えるのか: 公教育の未来 (ちくま文庫 ふ 29-10)

作家
藤原和博
出版社
筑摩書房
発売日
2008-09-10
ISBN
9784480424730
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誰が学校を変えるのか: 公教育の未来 (ちくま文庫 ふ 29-10) / 感想・レビュー

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太田青磁

公教育でここまでできるのかという驚きと、改めて現場の教師の方々の仕事の重さを感じました。地域ってなんだろうという感覚は依然残っていますが、当該校の生徒と教職員や教育委員会以外で学校に関わってるヒトと考えれば良いのかなと感じました。親として市民として地域の教育にどのように関われるのかを考えるきっかけになりました。

2011/08/02

壱萬参仟縁

生島ヒロシの朝のラジオ番組があり、そこで著者はコメントする機会があり、一度読んでみたいと思っていた。で、公教育にありがちな、前例主義の罠。これは、悪しき風習の蔓延が納税者にとっては不幸を招くので、改めるべきは改めてほしいと思う。「変化をこわがってはいけない」という著者のエールは重要な意味があると思える。真に市民を育てよう、という熱意が読者のこころに響いてくる好著だった。

2012/05/08

タイクーン

市民を育成するってのは正論。市民参加型の法を抱えているのに機能していないのは、まさにそれが主な原因と私は考えている。現代の子供は悪意に晒されるべき。人間とはかくも汚いのかと腹の底から理解して、それでもなお世界を見る、そんな体験を提供するのは大人の役目だ。勿論、それ一辺倒では困るが。ところで朝読書はいらん。10分や15分というごく短い時間で著者の主題を理解し、共有することは難しい。それが小説や文学テクストであるなら尚更。しかも断続的な訳だ。いっそ1時間程度与えて同じ本を読ませ、討論させた方がよいと思うね。

2011/08/07

ホレーシオ

今の時代に合った学校教育のために、地域に開き、地域と協力しながら、社会で必要な力を育む教育モデルの紹介。著者が主張しているななめの関係を作ることには大賛成。今進められている道徳の教科化なんかよりよっぽど考える力や思いやりがつくと思う。

2015/03/29

くらうざ

学力を「情報処理能力」と「情報編集力」の2つに分ける。「成熟社会」である日本では「正解」は存在せず、「自らのアタマで考えて創造する」後者の能力が求められる。学校がそうした能力を育てていくには、地域社会のダイナミズムを学校に取り入れる必要がある。地域社会の人と交わることで社会で生きる知識をつけたり、地域が失ったナナメの関係を形成し、豊かな人格を育てる。また、地域の大人を呼び込むことは、大人に対しても社会にコミットする責任感を扶植することにもつながる。学校を核に、地域社会を復興し日本に市民を誕生させるのだ。

2012/02/04

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