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ちくま日本文学010 三島由紀夫 (ちくま文庫)

ちくま日本文学010 三島由紀夫 (ちくま文庫)

ちくま日本文学010 三島由紀夫 (ちくま文庫)

作家
三島由紀夫
出版社
筑摩書房
発売日
2008-02-06
ISBN
9784480425102
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ちくま日本文学010 三島由紀夫 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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優希

肉体と精神を軸にした短編や戯曲が多い印象です。自ら体を鍛えたりしていたので、肉体ありきなのでしょうね。若者の文学と言えるので、自然と肉体と精神を考えるのかもしれません。天才ですね。

2022/02/08

優希

再読です。小説、エッセイ、戯曲の構成で、肉体と精神を軸にした作品を収録している印象です。三島自身も肉体を鍛えていたことからも、耽美の風景を切り捨て、自己意識が投入されているように思えてなりません。独自の感覚がどこを切り取っても見えるのです。独特の文学意識が込められているからと言っても良いですね。

2023/10/24

ころこ

小説、戯曲、エッセイの3部構成になっていて、いわゆる三島の耽美的な小説のイメージを破壊する意図を感じます。私なりに意図を解釈すると、三島の小説はどこを切り取っても三島の自意識が刻印されている。ところが戯曲とはむしろ自意識だけの構築物であり三島にあっている形式である。エッセイになると自意識の表出が無くなっている。自意識とは仮面を「仮面」といってしまうことですが、三島の文章が苦手な読者もエッセイを終わりから逆に読んでいくと、彼の最期が暗示されている文章と共に、とはいえ意外と読めることに気付くかも知れません。右

2022/03/24

ふな

(図書館本)真面目な人かと思っていたらユーモアのセンスもあるらしい。「不道徳教育講座」には笑わせてもらった。「文弱柔弱を旨とすべし」そういう男子ばかりなら戦争なぞ起きないだろうな。「三原色」には「綺麗」「美しい」という表現が多く出てくるが、この人は外面に重きを置いているのだと感じた。「告白するなかれ」内面をだらだら吐き出しても仕方ない。

2015/08/19

ホシ

短編6作、戯曲2作、随筆4作を収めます。『海と夕焼け』は再読でしたが、これが一番好き。森毅氏の解説で私の三島像がくっきりしてきました。森氏曰く、三島作品は若者のための文学であると。人が若い時代に物事の真実や真理を渇求する、その姿の危うさ、覚束なさ。形式的・表面的に精緻を極めた美に道徳や倫理を超越した純粋さを投影しながら、三島はそうした姿を表そうとしたのではないかな。こう考えると、金閣寺も三島作品に登場する美男美女も、何だかはっきりとした立ち位置が見えてくるように思います。

2018/10/31

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