世界でいちばん受けたい授業: よのなか科実践記録 (ちくま文庫 ふ 29-11)
世界でいちばん受けたい授業: よのなか科実践記録 (ちくま文庫 ふ 29-11) / 感想・レビュー
ぴかいち
読み応え抜群。よのなか科の実際の授業内容がわかる本。平均世帯の食費等から自分にどれくらいお金がかかっているかなど、身近から社会を理解できる。食費は月一人当たり2万5千円ぐらい。1997年の統計だけど。最新の統計を見ようと思う。 自殺者数は年間3万3千人ほど。交通事故の3倍である。こういう人口の感覚が最近わかってきたような。
2018/01/30
sabosashi
ニホンは昔から読み書き手習いに秀でていて、世界のなかでも平均して知的二ベルが高いとされてきた。 しかし、こんにち、わたしたちの周りを見回すと、教育には矛盾のみが山積している。 それはなぜか? 最大の要因は、教えることと、学びたいことの次元があまりにも異なっていること。 教える側は、これを覚えておけば、あとできっと役に立つと思う。しかし今ではあとで役に立たないことばかりになってきたような気がする。 学ぶ側は、かならずしも今、役に立つことを学びたいわけではない。
2018/02/14
Yossarian
読み物として面白いと思うと同時に、この長さは必要ないだろう、とも思う。カリキュラムをたくさん詰め込む意味が(読み物として)あるのか?
遠山太郎
よのなか科の授業に一緒に参加できる本。読むだけで楽しく頭を柔らかくできる。情報処理力ではなく情報編集力とは?。一緒に考えて対話する経験から得るものを体感できます。とにかくエキサイティングなので読み進めるうちに考えも進む。自分と社会との関係性も学ぶので社会復帰にだって使える。 方法はだいたい1インプット2クイズorゲーム3シンク4ディスカッション5ロープレ6ディベート7プレゼン8ライト。中3で、ゴムと技術で付加価値になる、クローンと分ける本人性、こんな内容を同年代と話して、その友達と育てれたら楽しいだろうな
2012/05/18
愛玉子
第一線で働く大人が、先生と協力して授業を行う『よのなか科』。そこで取り上げる題材はハンバーガーや差別や少年法や、教科書にはまず載っていないようなものばかり。文章がト書き風に書かれているので、慣れない方はちょっと読みづらいかもしれないが、中学生達が生きた知識を貪欲に吸い込んでいく様子が伝わってくる。最終章には「なぜ人を殺してはいけないか」、その答えを自分なりに出すための手がかりが書かれていて、読み応えがあった。
2009/09/07
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