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つげ義春コレクション 近所の景色/無能の人 (ちくま文庫 つ-14-4 つげ義春コレクション)

つげ義春コレクション 近所の景色/無能の人 (ちくま文庫 つ-14-4 つげ義春コレクション)

つげ義春コレクション 近所の景色/無能の人 (ちくま文庫 つ-14-4 つげ義春コレクション)

作家
つげ義春
出版社
筑摩書房
発売日
2009-01-07
ISBN
9784480425447
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つげ義春コレクション 近所の景色/無能の人 (ちくま文庫 つ-14-4 つげ義春コレクション) / 感想・レビュー

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Vakira

5月に読んだ「李さん一家」が面白かったので、本屋につげ義春の本を探しに行くが、この本1冊のみ。まだ見ていなかったが、昔 竹中直人がこの本の映画を撮って話題になっていた記憶。早速購入してしまう。無能のどうしようもないダメ男。家族を顧みず、我儘に儲からない石売り。確かに自然の造形は人を感動させる事も在るかも知れないが・・・Butなんで河原で・・・こんな甲斐性無し。なして奥さんがいるん。信じられん。しかも子供までいる。

2017/06/30

ミエル

久しぶりに表題作品が読みたくて購入、読了。やっぱり名著だな。十代の頃に背伸びして読んだ作品を年を経て読み返す楽しみは、このタイプの作品に限る。汚いもの、だらしない貧困への自分の中の嫌悪感を青臭いなとを楽しんでいただけだったのに、今は違う。生きることが、計画進行でも清廉潔白でもないのが大多数だと実感する年齢になれば、弛みきったダメ男の助川助三もクズながらに愛着がわく。例えるなら、愛犬の毛布がときどき嗅ぎたくなるのに似てるかも。臭いと知っていながら、「臭い」と言いたいが為に手に取る感じ。

2024/05/17

ツバメマン★こち亀読破中

再読。売れない漫画家が、多摩川(調布あたり?)で拾った石を売る“石屋”を始める…一度読んだ本をよく忘れて再読している途中に“これ一度読んだな…”と思い出すことが多い僕ですが、この衝撃の設定は忘れません!(調布あたりは割と知っているエリアなのでリアルさが増す!)寂しすぎるぞ!でもまた何年かしたら再読するのだろうな。

2020/02/11

みんく

多摩川で拾った石を多摩川で売ろうとしても、そりゃ誰も買わないでしょ!虚無僧ー都内に住んでた小さい頃、錦糸町駅前だったかな、たまーに見かけてた。なんとなく怖かった。今はどこ行ったのかな。土手下の韓国・朝鮮人のバラックの集落。差別する人もいれば、主人公のように普通に付き合ってた人もいたんだろうね。今はどこ行ったのかな。梶井基次郎・檸檬「見すぼらしくて美しいものに強くひきつけられた――どこか親しみのある、汚い洗濯物が干してあったりがらくたが転がしてあったりむさくるしい部屋が覗いてゐたりする裏通りが好きであった」

2021/08/01

おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ

花にも蝶にも蚤虱にも毒虫あるいはバイ菌にでも生きる道理はあるのだし、そこに苦悩と葛藤はひとしく存在するはずなのだが、疎んじられ蔑みを擦りこまれアイデンテティを黙殺された自我が羽ばたきを夢見て変態を遂げ、翼を広げ見た己の姿は糞にたかり生きていかねばならない銀蠅であった。静かに失望してうろつきながらも腐臭が放つ欲求からは逃れられない。読めば腹が下る。

2014/02/26

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