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つげ義春コレクション 苦節十年記/旅籠の思い出 (ちくま文庫 つ-14-6 つげ義春コレクション)

つげ義春コレクション 苦節十年記/旅籠の思い出 (ちくま文庫 つ-14-6 つげ義春コレクション)

つげ義春コレクション 苦節十年記/旅籠の思い出 (ちくま文庫 つ-14-6 つげ義春コレクション)

作家
つげ義春
出版社
筑摩書房
発売日
2009-03-10
ISBN
9784480425461
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つげ義春コレクション 苦節十年記/旅籠の思い出 (ちくま文庫 つ-14-6 つげ義春コレクション) / 感想・レビュー

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Shoji

『苦節十年記』どころではなく、生まれてこの方、ずっと苦節続き。ジメジメしていて暗い。しかも赤貧、人前には出られない、挙句、心身は耗弱。いいことなんて一つもない人生のようだが、それを題材にしてこうして執筆活動をしている。恥も外聞も捨て赤裸々に生きることで、人生を謳歌しているかのようだ。つげ義春なる人、全くもってカオスだなあ。

2021/11/22

阿部義彦

マイ本屋ではただ今つげ義春と温泉本の特集コーナーが有り、そこにはちくま文庫のつげ義春コレクション全9冊も有ります。つげさんの文庫は小学館で2冊、新潮社で3冊、ちくまでは既に3冊持って、初期を除くとほぼ網羅してると思うのですが、コレは温泉宿話と自伝的エッセイの二本立てで文章中心で現物を手にするまで分からなかったのでこの機会に買いました。温泉の印象を2ページ断ち切りで大きく書いた絵が有ってその絵の迫力には圧倒されました、幽玄の世界が緻密に描かれてます。自殺未遂や義父の辛い仕打ちなども赤裸々に語られます。

2024/06/02

アズル

新潮文庫の「つげ義春とぼく」(絶版)が収録されている形になっていました。「苦節十年記」や弟・つげ忠男、密航、自分史が収録されているので、読み応えがあります。

2014/02/14

ブラックジャケット

唯一無二のタッチで、強烈な個性を誇るつげ義春のマンガ。そんなつげの回顧録的な旅日記。しかも観光旅館ではなく商人宿に泊まり続ける。昭和には全国を回る商人たちのためのベース基地となった。秘湯めぐりも超マイナーな選択で、モノクローム的な印象となる。後半の自伝も自虐的で、売れないマンガ家つげ義春の軌跡を綴る。つげが生きた昭和にはマンガブームがあったのだけれど、光の当たるところは縁のないマニアだけの世界に支持を得た。最終部の夢日記は、活字とイラストで、つげのノスタルジックでシュールな夢を再現する。創作の秘密だな。

2023/02/28

六波羅

つげ義春のエッセイ集。絵も掲載。温泉紀行と日常エッセイと夢日記という構成。温泉紀行は「逆上(のぼせ)引下げ湯」と呼ばれる精神病に効用のある温泉滞在記が再読ながらやはり興味深かった。この温泉。つげのエッセイのおかげ(?)で温泉マニアには有名で、健常者なのに宿泊を希望する人が後を絶えないらしい。しかし、けんもほろろに追い返され絶対に宿泊できないのだ。日常エッセイは、自殺未遂の話。河原で石ころ拾う話などマンガになった、エッセイや貧乏話が主。貧乏話は暗膽としていて気が滅入ってしまった。 つづく

2014/12/23

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