時間線下り列車 (ちくま文庫 し 33-5 清水義範パスティーシュ100 5の巻)
時間線下り列車 (ちくま文庫 し 33-5 清水義範パスティーシュ100 5の巻) / 感想・レビュー
ふう
なんだか切ない後味の話が多し。印象に残ったのは「桜田ナオの援助交際」「文明崩壊の日」。作者お気に入りのナオちゃんは確かにキュートだ。
2017/10/10
xtc1961ymo
えっ、清水さんちくまからこんなの出してたんだ!知らなかった、初めてブックオフで見つけました。著者自選のパステイーシュ集、全六冊の五巻目。半分はすでに読んだものであるが、楽しめました。特に表題作は題名も含めて実に味わい深い物語だと思う。さらりと読めるが、文体、修辞法に関しては実験的な試みをしていて、その辺はあとがきにも詳しい。面白かった、全巻読みたいです。「インパクトの瞬間」や「バールの様なもの」は言語実験の巻とかに入ってるのかな?
2014/12/28
unknown
さりげない人間模様の中のユーモアが、妙に心に残るエピソードばかり。表題作はしみじみとしたノスタルジーが滲み出す幻想的短編。焼肉屋での家族の会話を描いているだけなのに恐ろしいほどにあるある感を感じさせる「ビビンパ」。じーさんばーさんの生活や行動が生々しい「靄の中の終章」「ホラ吹き爺さん」「ひとり」。ちょっと良い話?的コメディ「桜田ナオの援助交際」。増殖する【ポリクイ菌】が引き起こすパニックSF「文明崩壊の日」。何でも配分するこだわりが可笑い「配分王」。語り口のドライヴ感が抱腹絶倒な「ねぶこもち艶笑譚」等等
2012/03/15
nora
このシリーズ屈指の傑作揃い。笑いの濃度は若干低めですが、その分文学色が濃いです。
2009/05/09
けん
玉石混淆の短編集だが、面白い作品が多いと思った。
2014/11/05
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