翼よ、あれは何の灯だ (ちくま文庫 し 33-6 清水義範パスティーシュ100 6の巻)
翼よ、あれは何の灯だ (ちくま文庫 し 33-6 清水義範パスティーシュ100 6の巻) / 感想・レビュー
ふう
パスティーシュ100もついに最終巻(思えば長い道程だったw)。 初読の「永遠のジャック&ベティ」、なるほどこういう話なのねとかなり面白く読了。「野良愛慕異聞」、「ローズバッド」は後味も○。私は”葵の上殺人事件”も読んでみたいけどなー。ハムレットを”まんべんなく馬鹿”とか言っちゃう「シェイクスピア傑作選」が一番好きだったが、なぜか滝沢カレンで脳内再生されたせいで面白さ倍増。そもそも清水義範ってどんな評価なんだろう(今頃!?)。筒井康隆くらいあってもよさそうな…って私が知らないだけかねw
2017/11/06
Mits
シリーズの最後を飾るだけあって、もっとも面白いものがそろっていた。一巻とこれだけでもいいくらい。特に、「永遠のジャック&ベティ」と「デストラーデとデステファーノ」が抜群だったが、他にも捨てがたいものが沢山。
2009/06/29
まさむね
清水作品で一番笑った「永遠のジャック&ベティ」も収録。「デストラーデとデステファーノ」なんて、今読むことに意義がある不思議な作品。
2009/05/22
みぃすけ
パスティーシュ短編集の中でも、何でもありの話を集めたという最終巻からチョイス。最初の『永遠のジャック&ベティ』でパスティーシュの楽しみ方をちゃんと理解できて最後まで楽しめた。特に好きなのは『シェイクスピア傑作選』と『夕顔殺人事件』で、2つとも本当にこんな話なんじゃないかと納得してしまいそうな説得力でめっちゃ面白かった!
2023/02/12
unknown
「デストラーデとデスティファーノ」が面白い。二人のプロ野球助っ人外国人についての話をキッカケに、「雑誌で」「単行本で」「文庫で」「後の世で」この作品に触れるそれぞれの時間軸の読者に向けた語りかけを交えつつ、<活字メディア・コミュニケーションは未来への一方通行のタイムマシン>であり、読者から作者への語りかけはできない、時の流れは逆流させることができないという結論に達しながらも、「科学は否定しても、SFはやってしまうのだ。」の一言で、時間が逆流している世界での野球の有様が描かれる時間SF&ユーモア実験作品。
2012/03/07
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