ちくま日本文学034 寺田寅彦 (ちくま文庫)
ちくま日本文学034 寺田寅彦 (ちくま文庫) / 感想・レビュー
優希
科学エッセイにジャンル分けできるのでしょうか。物理や科学の考察からなるエッセイが多かったです。全くわからないジャンルでしたが、興味深く読めました。
2022/03/26
優希
再読です。学者が書いた瑞草なので難しいですね。物理や科学の考察から書かれているからでしょう。興味深く読めました。
2023/10/26
るんるん
随筆集。著者の視覚や聴覚の鋭敏さや細かい観察力や描写力が理系の学者さんならではの感覚だなぁと思う。私の理解力では置いてきぼりになる。ずいぶん前に読み始めたのに少しずつしか進まない。でも、時々手にとる。多数は自分の理解し得ないものを「つまらない」と名付けたり・・のくだりも私を本書に向かわせているのかもしれない。鏡を見ながらの自画像、夜の病院の不穏な音や朝をつげる明るい音、の観察が特に興味深かった。自分の顔は鏡をとおしてしてしか見えない。はっとさせられる洞察力が随所にちりばめられていて深い思索へと導かれる。
2016/03/06
tsu55
科学エッセイというのは現代では珍しくもないが、明治から昭和初期という時代にこのような文章をものする科学者は他にいたのだろうか。 細部を逃さない観察力と繊細な感性は科学者と優れた文章家に共通した素質なんだろうな。
2020/06/14
なおこっか
以前から気になる存在だった寺田寅彦。読んでみたら案の定。好きだ…大好きだ。まず時を長く見通す感性がよい。過去は失われ、未来は移ろう、が失ってはいけない事を見極め、書き残すその先見性。そして世界を広く見晴らす視野の大きさがよい。専門である物理と共に、怪異神話も言語も、芭蕉も西鶴も、同じ土俵で語ってしまう。正解など教えて貰わなくていい、考える事自体が楽しい事だったと、改めて気付かされる。だから答えだけを求める人がつまらないという意見には、心底同意する。『天災と国防』、今の時代の必読。
2020/09/09
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