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ちくま日本文学038 金子光晴 (ちくま文庫)

ちくま日本文学038 金子光晴 (ちくま文庫)

ちくま日本文学038 金子光晴 (ちくま文庫)

作家
金子光晴
出版社
筑摩書房
発売日
2009-08-10
ISBN
9784480425683
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ちくま日本文学038 金子光晴 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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優希

世界観に圧迫されそうになりつつ、引き込まれました。金子光晴の言葉はそれだけ力と迫力があるのですね。

2022/03/26

優希

再読です。女性をテーマにしたものが多く、女性を求めていたのだと感じられてなりません。だからこそ美しく、世界観に狂わされてしまうのだと思います。

2023/10/27

かふ

茨木のり子の解説。金子光晴の言葉は女性をテーマにしたものが多いのは、女性を求めながら女性ととことん付き合い女性のまなざしによって世界を眺めた。その中で腐敗していく不浄をきよめる生理のような言葉を吐き続けた。「その中に賛嘆、憧憬、嫌悪、侮蔑、あんぐり驚愕、愛惜、未練、嫉妬、コキュの味、退廃をさえたっぷり含み、はては孫娘をみる祖父のまなざしまで加わり、あらゆるものが出揃っている。」(同書「女へのまなざし」茨木のり子)

2022/06/25

ゆきえ

金子光晴の詩はどきどきする。ときめく。バランスがよい。あやうい感じ。自伝を読んで思ったのは、自分は金子光晴とは違う人間だ、ということ。詩がとても好きなので違うタイプの人間だと感じることはちょっと寂しかった。この人の前に立ったら、自分という人間をすべて見透かされるような気がしていたたまれないだろうな、というようなことも感じた。後半の小説はいまいちなところもあった。おもしろいのだけど、もっとおもしろく書けるだろうに…という不満を感じた。それでもやっぱり最後の詩を読んで、素晴らしい!と、満足した。

2014/07/02

bouhito

前半の詩が素晴らしい。巻頭に収められている詩の題名が、まさに私の年齢についての詩だったので、余計にびびっときた。金子光晴はどうやら放浪型の詩人である。しかし、西行や芭蕉や井月や、あるいはほぼ同時代と言っていい山頭火らと違うのは、光晴が世界を股にかけた放浪をした男であるということだ。

2015/10/25

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