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外人術: 大蟻食の生活と意見欧州指南編 (ちくま文庫 さ 33-1)

外人術: 大蟻食の生活と意見欧州指南編 (ちくま文庫 さ 33-1)

外人術: 大蟻食の生活と意見欧州指南編 (ちくま文庫 さ 33-1)

作家
佐藤亜紀
出版社
筑摩書房
発売日
2009-07-08
ISBN
9784480426116
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外人術: 大蟻食の生活と意見欧州指南編 (ちくま文庫 さ 33-1) / 感想・レビュー

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アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

ヨーロッパ美術に詳しく、舌の肥えた佐藤亜紀さんの書いたヨーロッパに関するエッセイ集。これを読んで、安全に快適に旅するコツは旅先での奇跡を期待しないことだと感じた。浮かれないこと、はしゃぎ過ぎないこと。現地の人との触れ合いやコミュニケーションを求めないこと。快適に旅をしたければ、お金を惜しまないこと。値段=そのものの価値。日本人は値段に見合っていないサービスや、価格破壊的な商品に慣れてしまって、結局それが自らの首をしめることになるのだけれど、そういうものを求め過ぎているのだな……とも。

2017/01/17

ぞしま

合う人と合わない人がいると思うけど、合わない人は手にとらないだろう。海外文学好きの旅好きならば、楽しく読めるのではないだろうか。 私の場合、序盤にある「アエロ・フロートで充分」という考え方からして、ほんとうに同意。毒舌の向かう先は概ねこちらもフンと思っているような対象なので読んでいてさっぱりする気持ちがした。でも刃は自分に向かっているような気持ちも少しはあるので、それはいささか辛い。「無骨な男とチーズ」が最高に良かった。さらっと書いているのがかっこいい。

2019/08/21

ネムル

「外人」という語から差別的なニュアンスを汲み取るのでなく、その特権を生かした優雅で豪気な旅行。「金のない外人はただの不良外人である」といったクールな眼差しと、旅先のほっこりする暖かい小文とのバランスが絶妙。ただの毒舌家ではなかったのか、と妙に感心しながら読んだ。

2010/02/09

ゆうこ

なんだかすごーく濃い人だなという感想。別世界過ぎてほとんど共感も感動もできないんだけど、この嫌味がなんともいえない独特の味で、癖になるというか。 「自分の着てるシャツの値段が、身分相応のホテルの値段だ」っていうくだりにはとても納得。

ワッピー

オオアリクイという割には、ビッグマウスでオジサン風味が強い気がしますが、まだ見ぬプラハにあこがれるワッピーにとっては非常に楽しめるヨーロッパノウハウでした。自分の満足を求め、ある時は辛口で、ある時は怠惰に過ごすエネルギーってヤツを持っている人はいるんですね。

2013/07/06

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