父の像 (ちくま文庫 よ 2-6)
父の像 (ちくま文庫 よ 2-6) / 感想・レビュー
ダージリン
漱石、鷗外、芥川、宮沢賢治と好きな作家が多く取り上げられ、「父」に焦点を当てる切り口が新鮮で興味深く読んだ。精神的に苦しみながらもある種の超克を遂げた漱石をあらためて偉大と思う。最後の吉本隆明自身の父を描いた一篇も味わい深い。この本は読む年代毎に受け取る印象が変わりそうである。10年後、20年後に読み返してみたい気がする。
2015/10/05
kiji
★3。明治、大正、昭和(戦前)を代表する文豪の作品から日本人の父親像を探るという試み。各作家の分析も興味深かったですが、それ以上に最後のご自身への分析が面白かったです。著作の解題よりも個人の実体験の方が圧倒的な説得力を持ってます。一次資料、二次資料の差であるように感じました
2014/07/11
うち子
知識の豊富さに驚かされつつも、何よりも最後、隆明の父についての文章が面白かった。
2012/11/26
うすい
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2024/11/19
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