文豪怪談傑作選 芥川龍之介集 妖婆 (ちくま文庫 ふ 36-14 文豪怪談傑作選)
文豪怪談傑作選 芥川龍之介集 妖婆 (ちくま文庫 ふ 36-14 文豪怪談傑作選) / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
芥川龍之介作品にはドッペルゲンガーが多い。彼は自殺する前に自分のドッペルゲンガーを見ていたと言われ、それは私小説とも言える『歯車』や『或阿呆の一生』、『大導寺信輔の半生』にも記述されている。そのため、まだ、自殺も考えていなかっただろう時に編まれた怪談選集に水木しげるの妖怪全集にも載っていた逸話とかも載っていたりする中でドッペルゲンガーの話を見つけるとふと薄ら寒くなりました。後は『妙な話』と『黒衣聖母』の心にぺっとり、と貼りつくような薄ら寒さが好きです。
2014/07/09
KAZOO
怪談と名はうっているものの芥川には本当の怪談のような話はあまりないと思われます。まあほかの作者も同じような感じのものがあります。でも読んでいると何かやはり精神の奥深くにじわりとくるものがある気がします。とくに中篇である「妖婆」は非常に読み応えがあります。またメモのような「椒図志異」は読んでいて参考になりました。
2015/03/25
ホームズ
芥川龍之介の怪談は結構怖いな~(笑)『アグニの神』や『妖婆』が好きかな~。後半の英米文学上の幽霊に関する話も良かった(笑)怪談実話ノートも良いな(笑)
2012/10/04
miroku
怪異に傾倒する芥川。ここが芥川の源流。
2016/08/22
かわうそ
怪談と呼べる作品を一冊分集めるのは大変だったのか、出来にかなりばらつきがある感じ。「妙な話」「黒衣聖母」「蜃気楼」あたりがお気に入り。
2014/03/18
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