きもの草子 (ちくま文庫 た 58-3)
きもの草子 (ちくま文庫 た 58-3) / 感想・レビュー
ねこや
後書きで「布は場所とその土や空気の凝縮したもの」とある。もしもこの作品が着物、布地や文様の来歴を連ねた学術書のようは作品だったら、それを感じる取ることは出来なかったかもしれない。作中に描かれている作者自身の日常や着物や布に纏わるエピソードのひとつひとつは確かに着物や布地に凝縮されていて、物を受け継ぐというのは物だけのやり取りではないということを改めて感じさせられた。
2016/03/04
なおこっか
着物と共に季節を愛でる。布のルーツがアジアや、沖縄など各地に繋がっているのが、田中先生の本領。舶来の商品が巡りくる、だから物流は愉しいのだ…。
2011/05/05
sa-ki
着物や布に対する想いのこもった言葉は、着物初心者の私に良い刺激を与えてくれた。著者のような粋な着こなしができるようになりたい。
2011/01/20
ランディ
偉そうな文章が鼻についたが、着物の写真が美しい。が、特に外国の生地で作ったものは部分アップでは全体像の想像がつかずもどかしかった。若き日の一張羅というド派手な山吹色の着物は今頃は予告通り地味な色に染め返されてしまったんだろうか。もったいない。そのまま誰か若い人に譲るという訳にはいかなかったのかなあ、と思ったもんだが。
2021/01/01
みこと
(図書館)代々繋がる着物は素敵…
2018/02/14
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