銀座旅日記 (ちくま文庫 と 24-1)
銀座旅日記 (ちくま文庫 と 24-1) / 感想・レビュー
緋莢
散歩と読書、珈琲と酒とタバコ、そして猫が大好きな著者。銀座や神保町をブラブラ歩いたり、時には平井や浦安にも足を伸ばす。同年代だけでなく、年下の友人たちとも親交を持ち、一緒に美味しいものを食べ、お酒を飲んで楽しむ。70歳を超えながらも活力ある日々を送る著者の日記。
2013/08/08
星野聖栞(ほしのせしる)
直木賞受賞作家であり、アーウィン・ショーの翻訳者である著者の、粋な毎日。どんな日々を送っていたかと言うと、フィリップ・ロスの下訳のため割烹旅館に缶詰にされた夜は、友人と鮎づくしの料理と地酒を楽しむ。その翌日には、並木通りのBARで、店のママと編集者の遺したグレン・グラントを呑んでいる、といった具合。ニューヨーカーを愛読し、ボールペンの芯は伊東屋で替えて貰い(わたしも今度、伊東屋に行ったらするつもり)、その傍らにはいつも、趣味のよい本があるのだった。こんな洒落たおとなになりたいものですね。
2014/09/13
Reina R
わさびの花を読んで知った常盤さんの三年とちょっと分の日記。私も好きなザ・ソプラノズを見ていたと知り、さすがマフィア研究家と感心。
2013/10/23
Charlie
敬愛する池波の銀座日記の影響を大いに受けているのであろう今作。やはり年を重ねると同じ様な雰囲気になるのだな。ニューヨーカーをテーマにした本を書いている著者がここに至ってもまだきちんとこの雑誌を理解しているのか?という述懐するのが印象的だった。
2014/06/07
sasha
タイトルにある銀座のみならず、神保町、新宿、平井、浦安と足を運び、喫茶店で一服し、親しい人たちと杯を傾け。70代の常盤氏の日常を綴ったエッセイは颯爽と街歩きを楽しんで、老いることのほんのりとした切なさを感じさせてくれる。
2014/01/08
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